2024 年 5月 3日 (金)
ホーム特集SDGs~韓国の取り組み「ゴミが増える旧正月」…韓国・ギフトセット「環境にやさしい包装」が大勢

「ゴミが増える旧正月」…韓国・ギフトセット「環境にやさしい包装」が大勢

旧正月ギフトセット=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

韓国で環境にやさしい消費文化が広がり、百貨店・大型マートなどの旧正月ギフトセット包装も環境にやさしい包装への転換が加速化している。

環境にやさしい包装で企業のイメージを向上させるのはもちろん、包装を簡素化し費用も節減する「一石二鳥」の効果が得られるためだ。

現代(ヒョンデ)百貨店は今年、旧正月の果物ギフトセットの包装からプラスチックを無くした。果物が動かないように固定する固定枠をプラスチック素材の代わりに紙素材に代替した。

革、布、ポリプロピレンなどの素材が使われていたワインギフトセットの包装材質も紙素材で作られている。また、2020年の旧正月以降は「サトウキビ」で作ったダンボールも利用している。100%サトウキビ繊維で作られたボックスは、土壌中で分解されるのに3カ月もかからない。

ホームプラスは旧正月ギフトセットの中で「アイポーク動物福祉韓豚BBQ冷蔵セット」の鮮度維持のために使われる保冷剤として「水100%アイスパック」を使用する。また、生ゴミを減らすために一部の牛肉ギフトセットは1人用に小分けして包装した。

ロッテホームショッピングも昨年10月、宅配ボックスなどの包装に環境にやさしい分解テープを全面導入したが、このテープは紙と分解が容易な解離性接着剤を使用してリサイクルが可能だ。ロッテホームショッピングは、環境にやさしい分解テープを年間100万平方メートル以上使用する予定だ。

大象清浄園(テサンチョンジョウェン)も今年の旧正月ギフトセットの包装材からプラスチックを無くして紙を活用することにするなど、環境にやさしい包装は百貨店・大型マートはもちろん食品業界でも拡散する雰囲気だ。

企業のこのような動きは、旧正月直後の廃プラスチックリサイクル品が直前の週に比べて30%ほど増えることから、リサイクル品の滞積現象の緩和にも役立つものと見られる。

現代百貨店関係者は「いままでは顧客が高級な包装を好んだが、最近になって環境トレンドが広がり、環境にやさしい包装材使用の有無を確認し購入する顧客が増えている。今後も環境にやさしい関連制度やキャンペーンを率先して用意していく」と話した。

(c)news1

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