2026 年 6月 19日 (金)
ホーム社会「わずか1日の悲劇」危篤の夫を救った直後、妻が車にはねられ死亡…韓国・後を追うように旅立った夫婦を襲った「違法駐車」の罠

「わずか1日の悲劇」危篤の夫を救った直後、妻が車にはねられ死亡…韓国・後を追うように旅立った夫婦を襲った「違法駐車」の罠

JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)MONEYTODAY

違法駐車の車両を避けて車道を歩いていた女性が、後ろから来た乗用車にはねられて死亡する事故があり、その直後に病床の夫も亡くなるという痛ましい出来事が関心を集めている。

韓国のテレビ局「JTBC」の番組が10日、遺族からの情報提供として伝えた。

事故があったのは2025年6月11日、慶尚北道聞慶の地域行事会場近くの道路。亡くなった女性は当時、長年パーキンソン病系の難病を患い療養病院に入院していた夫が危篤との連絡を受け、急遽病院に駆け付けた。幸い夫は一命を取り留め、女性は病院関係者の勧めで、気持ちを落ち着かせるため近くの行事会場の方向へ歩いて向かったという。

しかし当時、行事会場周辺の道路は違法駐停車の車両で歩道が完全にふさがれており、歩行者が安全に歩けるスペースがなかった。このため女性は違法駐車車両の脇の車道を歩かざるを得ず、後ろから進行してきた乗用車にはねられた。女性は頭部に大けがを負って病院に搬送され、開頭手術を受けたものの意識が戻ることはなかった。

さらに家族を悲劇が襲った。女性が事故に遭った約1時間後、病床にいた夫が息を引き取った。女性は夫の葬儀期間中も集中治療室で横たわったままで、夫の出棺(火葬場への見送り)が終わった直後に後を追うように亡くなった。遺族はわずか1日の間に両親を同時に失うこととなった。

警察の調べに対し、車を運転していた70代の加害者は「木陰に隠れて(女性が)見えなかった」と供述。しかし、捜査関係者が「前方を注視していれば明らかに避けられた事故」と指摘するほど運転不注意の度合いは高かったという。加害者は在宅のまま捜査を受け、検察は今年4月に禁錮2年を求刑した。遺族は「高齢などを理由に執行猶予付きの判決になればあまりに悔しい」と訴えている。

また遺族は、運転者だけでなく、違法駐車を放置し交通統制を怠ったとして、行事を主催した地域団体と聞慶市を業務上過失致死容疑で告訴した。これに対し市側は「必要な注意義務は履行しており、事故の直接的な原因ではない」と主張。警察と検察は市側の容疑を認めなかったため、遺族はこれを不服として抗告している。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular