
韓国で物価高が続く中、20~30代を中心に外食やコンビニ弁当を避け、自宅で食事をする「家ごはん派」が増加している。これは食料品や外食価格の高騰が主因とみられる。
韓国統計庁によると、6月の消費者物価指数は前年同月比2.2%上昇。食料品・ノンアル飲料が3.4%、外食は3.0%と全体より大きく上昇している。肉類は4.3%、水産物は7.3%上昇、キムチ+14.2%、のり+12.0%、ラーメン+6.9%、卵+6%、パン+6.4%、コーヒー+12.4%などが目立っている。
特に「お弁当」は8.4%上昇し、配達費用の増加も家計の食費負担を増大させている。そのため価格重視の簡便食・惣菜への需要が拡大している。
大手スーパー・イーマートでは今年1~6月、調理済み簡便食品の売り上げが前年同期比28%以上増加。食事パン+22.5%、お惣菜+17.2%、即席ピザ+5.0%といった伸びが見られた。キャンパス周辺店舗では特に反応が顕著だ。
20~30代の惣菜購入は全店平均より高く、訪問客の年齢層も高めから若年層へシフトしている。イーマートは「大学生など一人暮らし世帯の自炊志向が影響している」と説明している。
ロッテマートでも大学街店舗で惣菜売り上げが同期間に約20%増、全店平均の約5%増を大幅に上回っている。
大手スーパー関係者は「家賃・配達費・外食費が高騰する中、20~30代がコストの安い簡便食や惣菜にシフトしている」と語っている。
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