高金利と物価高が長引き消費心理が萎縮する中、今年第3四半期(7~9月)の韓国ファッション業界は不振にあえいだ。サムスン物産、LF、新世界インターナショナル、ハンソム、コーロンFnCの大手5社のうち、収益を守れたのはサムスン物産だけだった。
金融監督院の電子公示システムによると、サムスン物産ファッション部門は今年第3四半期の営業利益330億ウォン(1ウォン=約0.115円)で、前年同期比13.8%増加した。売上高は471億ウォンから456億ウォンの微減だった。
サムスン物産は輸入ブランド商品が好調で、中国法人の実績改善もあって収益性が向上した。
一方、他の企業は苦戦した。LFは第3四半期の連結基準営業利益が前年同期比51.34%減の145億ウォン。売上高は4347億ウォンから4169億ウォンへと4.09%減少した。
新世界インターナショナルは営業利益(60億ウォン)が75.1%、ハンサム(88億ウォン)も73.00%ともに減少した。コーロンFnCは99億ウォンの営業損失を被った。
ファッションメーカー各社は、新型コロナウイルス禍の反動で収束後は好況に沸いた。しかし、海外旅行などに消費が分散してファッション需要にブレーキがかかった。
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