「キングドル」(最近の世界的なドル高傾向)で輸出が増え、韓国の美容医療機器業界に明るい兆しが見えてきた。美容医療機器の特性上、第4四半期が年中最大の繁忙期であるため、この状況が続けば史上最大の業績が期待されるという見通しも出ている。
医療用レーザー機器を保有している韓国企業が相次いで第3四半期の好業績を記録している。国内1位のルトロニックは、第3四半期の連結基準売上高が643億ウォン(約67億円)で、前年同期411億ウォン(約43億円)比56.5%増加した。
営業利益と当期純利益は95億ウォン(約9億8863万円)と154億ウォン(約16億円)で、それぞれ67.5%と62%増えた。今年第3四半期までの累積売り上げは1836億ウォン(約191億円)で、昨年の売り上げ全体1736億ウォン(約180億円)をすでに上回り、今年史上最大の売り上げを記録することになった。
この成長の勢いは海外の売り上げで作られた。ルトロニックの第3四半期の米国売上高は305億ウォン(約31億円)で、四半期での最高実績であり、売り上げ全体の半分(47.5%)に近かった。前年同期133億ウォン(約14億円)比で130.5%増加した。欧州、中東地域の成長の勢いも続き、全体の海外の売り上げ成長率は74.1%と集計された。
クラシスも第3四半期に好成績を上げた。連結基準売上高が333億ウォン(約34億6543万円)で前年同期245億ウォン(約25億円)より36%成長し、営業利益は175億ウォン(約18億円)で同期間32%増加した。クラシスは9月の1カ月間、輸出額が100億ウォンを突破するなど「輸出が売り上げ成長をけん引した」と伝えた。
2016年に設立された新生企業イルダは、3四半期ぶりに昨年の実績を上回った。第3四半期の売上高120億ウォン(約12億円)、営業利益25億ウォン(約2億6017万円)を達成し、これは前年同期比58.6%、102.4%それぞれ増加した実績だ。
第3四半期の累積売上高が332億ウォン(約35億円)、営業利益63億ウォン(約6億5562万円)で、昨年の年間売上高307億ウォン(約32億円)、営業利益41億ウォン(約4億2667万円)超過を達成した。イルダは「輸出売り上げが69%増加したのが大きく、各製品群で均等な成長を見せた。第4四半期は繁忙期に入るだけに売り上げ増加傾向が予想される」と伝えた。
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