韓国の俳優イ・ドンフィがデビューから10年目を迎えた。最近は映画「もしかしたら私たちは別れたかもしれない」(監督ヒョン・スルウ)で魅力を発散している。ソウル市鍾路区(チョンノグ)小格洞(ソギョクドン)のカフェで、そんなイ・ドンフィと言葉を交わした。
「もしかしたら私たちは別れたかもしれない」は、イ・ドンフィとチョン・ウンチェが描く愛と別れの報告書だ。イ・ドンフィは数年間公務員試験の準備しながら、ガールフレンドのアヨン(チョン・ウンチェ)の部屋に居候する恋人のジュノを演じた。
公務員試験の受験者というモラトリアムに安住したいが、彼女に対する申し訳ない気持ちと自責の念も抱えており、心とは違う言葉を吐き出してしまう。イ・ドンフィはここでも軽さと真剣さを行き来する複雑な演技を見事にこなした。
イ・ドンフィは映画の役について振り返った。
「映画の中の役割と実際の私は違う。私は家でじっとしていることが耐えられないほうだ。プロフィルは1カ所でも多く回さないと気が済まないし、あちこちに足を運んで情報を得た。ニートと言われた時代も家にずっとしることはなかった」
「ジュノはその生活に慣れて『それなりに努力しているのに』という考えながら生きている。私には理解できない。私ならどうにか突破口を見つけ出そうとし、『この時までにだめならやめなければならない』と切迫して生きてきた。その一方で良心のある人なので、アヨンにしてあげられることがないと判断して別れを受け入れたのだろう」
チョン・ウンチェとの共演にも言及した。
「落ち着いて品格があり、優雅なイメージを持っていた。このような映画で出会えて新鮮だった。現実的な状況に非現実的なエネルギーを持つ俳優が入ってきた時、亀裂が生じるのが新鮮だった。キャスティングが良かった」
「ウンチェさんも出演経験が多いので、互いの呼吸を合わせる上で全くぎこちなさがなかった。面白いアドリブが出た時の笑いをこらえる姿を見て、申し訳なくもあり、ありがたくもあった。面白いタイプの俳優と演技し、満足げな表情だったように思う」
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