
韓国のグループBIGBANGメンバーの歌手G-DRAGON(ジードラゴン)のワールドツアー「WEAVER MENSCH IN KOREA」が3月29、30両日開催される。8年ぶりの単独コンサートとあって国内外のファンが殺到し、6万5000席が即完売。特に海外からの観客が多く、韓国経済への波及効果が注目されている。
所属事務所ギャラクシーコーポレーションによると、観客の約半数が海外からで、その中でも中国人ファンが多い。グループ「防弾少年団(BTS)」の公演を基準に試算すると、G-DRAGONのコンサートによる総消費創出額は約4000億ウォン(約450億円)に達すると見込まれる。
コンサート関連の消費は420億ウォンとされ、チケット販売収入は約130億ウォンにのぼる。さらに、応援グッズなどのMD商品の販売も大きな収益源で、人気アーティストの公演ではチケット収益の2倍以上に達することもある。今回のMD売り上げは最大290億ウォンに達する可能性があり、新たなコンセプトの商品も投入される。
海外観客の経済貢献も大きい。韓国観光データによれば、外国人観客は平均6泊7日滞在し、1人あたり約273万ウォンを消費する。同行者も含めると最大12万3500人が韓国を訪れ、滞在中の総支出は約3372億ウォンに達する見込み。
今回のコンサートでは、ギャラクシーコーポレーションがロボットやAI、ホログラム技術を導入し、最先端の演出を展開する。さらに、地元自治体も経済・社会的波及効果を分析し、韓流観光の発展につなげる方針だ。
(c)MONEYTODAY