
韓国で2024年9月に亡くなったMBCテレビの気象キャスター、オ・ヨアンナさんが生前、職場内いじめに苦しんでいたとされる疑惑をめぐり、遺族が同僚気象キャスターを相手取って起こした損害賠償請求訴訟の判決が今月27日、ソウル中央地裁で言い渡される。
遺族は昨年12月23日、同僚気象キャスターを相手取り、職場内いじめによる損害賠償請求訴訟を提起した。
訴状によると、オ・ヨアンナさんは2021年10月から亡くなるまでの約2年間、MBCの同僚から暴言や不当な指示を受けるなどの苦痛を強いられていたとされる。
遺族は、オ・ヨアンナさんが生前に心情を綴った日記や、同僚からのいじめの兆候が見られる会話記録を後になって発見され、この問題を公にすることを決めたという。
これに対し、同僚は遺族の提訴後、一切の意見書を裁判所に提出していない。これを受け、原告側は先月27日、「無弁論判決」の指定を裁判所に要請し、これが認められている。
通常、原告が訴状を提出したあとも被告が答弁書を提出しない場合、裁判所は弁論なしに原告の主張を認める形で判決を下す。これが「無弁論判決」だ。
一方で、被告が答弁書を提出すれば、判決は取り消され、正式な弁論手続きが進められる。
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