韓国に駐在するロシアのジノビエフ大使は28日に公開されたロシアの日刊紙「イズベスチア」とのインタビューで、韓国によるウクライナへの武器支援の可能性に関して「圧倒的多数の韓国人が武器支援に反対している」としたうえ「韓国はハイレベルを含め、これまで提起された(ロシアの)警告を深刻に受け止めている」との見解を示した。
ジノビエフ大使は「韓国は武器支援に関する実質的な措置を取っておらず、今後もそうならないことを望んでいる」と語った。
北朝鮮のロシアへの軍派遣に関しては、ジノビエフ大使は「北朝鮮と包括的戦略パートナーシップ協定に基づいて協力を進めている」とし、協定は防御的性格を持つものであり、第3国を標的としたものではないと強調した。一方で、韓国国内では北朝鮮とロシアの関係が脅威として誇張されていると指摘し、このような情報が広く流布されていることを批判した。
韓国の政治情勢について、ジノビエフ大使は「韓国国内の劇的な状況が、両国間の接触に影響を与える可能性がある」と述べつつ、「これを特定の政治的見解と結びつけることはない」と表明した。また「両国関係が肯定的な軌道に戻ると信じており、近い将来そのようなことが起こることを望んでいる」と明らかにした。
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