ソウルの小学校で校長による教員へのパワーハラスメント疑惑が浮上し、ソウル市教育庁が調査を開始した。校長は暴言や高圧的な態度に加え、教員にワインパーティーへの参加を強要するなどしていた。
2023年9月4日、ソウルの瑞二(ソイ)小学校で教師が自殺した事件に関して全国の教員による「連帯スト」があった。しかし、同校では「追悼の横断幕を掲げる」と学校側が連帯の意向を示したため、参加を見送る教員もいた。
ところが、当日に横断幕が設置されていなかったため、教員らが「教師らがこの事件を重視していないと誤解されてしまう」と抗議した。すると校長は「校長は私だ」と教員に声を荒らげ、懲戒などに言及したという。
また、校長は月に一度、勤務時間中にも関わらず、校長室でワインパーティーを開き、教員を参加させていたとの証言も。ある教員は「断るのが難しい雰囲気だった。学童保育中の子どもたちがまだ全員帰宅していなかったのに……」と語った。
また、別の教員は「もう少し優しい言葉遣いを、と頼んだら、机を拳でたたきながら『私がどこで働いてきたと思っているのか』と激高した」と述べた。児童たちが目撃して不安げな表情を浮かべていたという。
ソウル市教育庁はこの件について「調査中」と明らかにしたが、学校や校長側は立場を表明していない。
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