人工知能(AI)スマートフォンブームに支えられ、今年のグローバルスマートフォン市場が3年ぶりに成長に転換する見通しとなった。ギャラクシーS24シリーズでAIスマートフォン市場を先取りしたサムスン電子は、トップの座を守るものと予想される。
情報通信企画評価院(IITP)の「デジタルアウトルック」7月号には今年スマートフォン市場で11億9500万台が出荷され、前年比3.8%増加するという分析が出た。
今回の分析は市場調査会社テックインサイトの2024年6月資料をベースにした。
回復傾向転換要因としては新興市場の成長、5Gスマートフォン転換需要増加、オンデバイスAIなどが挙げられた。特にサムスン電子がAIスマートフォンを発表した第1四半期には、市場全体が前年比9.7%成長した。ただ、この効果は徐々に減少し、第4四半期には0.7%程度になると予測された。
サムスン電子はAI機能を前面的にアピールしたS24シリーズで市場を先取りし、今年のシェア19.0%で首位の座を守るとみられる。同社の予想シェアは、昨年(19.7%)より小幅に下がったものだ。アップルは昨年18.8%から今年17.4%へと下げ幅がさらに大きいものと予想され、サムスン電子との格差は広がる見通しだ。
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