2024 年 11月 26日 (火)
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K-POPへのAI活用…「アーティストが直接制作しない作品なんて」ファンの心配

生成AIで作ったSEVENTEENの「MAESTRO」ミュージックビデオ=PLEDISエンターテインメント(c)KOREA WAVE

K-POPファンは、アーティストが人工知能(AI)を作品制作に活用することを懸念する。AIが作品の独創性とアーティストの創意性を阻害するという理由からだ。英BBCによると、KーPOPファンは、アーティストの作品にAI技術を適用するより、規制を優先すべきだとの意見だという。

K-POPポッドキャスターのアシュリー・ペラルタ氏は「AIがアーティストの創意性を助けるなら大丈夫だ」との見解を示しながらも「K-POPの成功はグループが直接作品を制作することによるものだが、AIがこの重要な要素を台無しにする恐れがある」と指摘した。

音楽ジャーナリストのアルピタ・アディア氏は「2年に1度アルバムを出す多くの歌手とは異なり、K-POPグループは6~9カ月に1度アルバムを出す。K-POPポップ業界のAI使用は、コンテンツ創作圧力に伴うものだ」と述べた。さらに「ファンの存在はK-POPの最も重要な要素だ。アーティストはファンの意見を尊重すべきだ」と続けた。

ガールズグループのaespaもAIを積極的に活用している=BBC(c)KOREA WAVE

一方、アーティスト側は、作品制作にAIを活用するのに肯定的な立場だ。無条件にAI技術を回避するより、時代に歩調を合わせるべきだという理由からだ。

AIで作曲し、ミュージックビデオを制作する代表的なK-POPグループは、SEVENTEENとaespaだ。SEVENTEENは最新アルバム「MAESTRO」の制作にAIを積極的に活用したようだ。ミュージックビデオに最先端ロボットが人間の創作能力を代替する内容を盛り込んだ。海外ではアルバム収録曲もAIで制作された可能性が高いと分析する報道もあった。

SEVENTEENメンバーのウジは「AIで作曲する実験を進めた。技術の発展に不平を言うより、これに歩調を合わせていくべきだ」と主張した。

aespaも活動にAIを積極的に活用する傾向にある。メンバーはAIアバターを個別に保有している。また、ミュージックビデオを制作する際、AIを活用した。制作会社はAIでメンバーの顔ではなく、口だけが動く場面を演出した。

韓国大手芸能事務所「SMエンタテインメント」などと協力する英プロデューサーのクリス・ネオン氏は「ソウルで韓国のAI革新性が印象深かった。K-POPにAIを活用することは驚くべきことではない」と語った。

(c)KOREA WAVE

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