2025 年 3月 14日 (金)
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韓国通信大手「スマホの通話録音→AIが内容分析→要約」という新サービス

(c)KOREA WAVE

韓国の通信大手SKテレコムは24日、自社開発の対話型人工知能(AI)サービス「A.(Aドット)」のiPhoneアプリ「A.電話」で通話録音、通話要約などの新たなサービスを提供すると明らかにした。「A.電話」は、音声通話に集中した既存電話サービスとは異なり、AIが通話内容の流れを分析し、要約なども実行する新たな電話サービスだ。

◇既存の電話アプリと同じ方法

SKテレコムの加入者は、この日から「A.」のiPhoneバージョンアップデートにより、アプリ下段のAI電話メニューから「A.電話」を利用できるようになった。HD音声通話が可能な加入者はサービスの利用が可能で「A.電話」を初めて利用する時に約款にある個人情報収集と利用に同意したユーザーだけが、通話要約を含む機能を利用できる。

約款同意後から発生する音声通話は「A.電話」で提供され、「A.」アプリを通じて発信と受信時に通話録音機能を利用することができる。通話の録音は自動録音にしたり録音が必要な時に通話画面から手動でオンにしたりできる。

発信時には「A.」アプリ内のAI電話メニューによりキーパッドで直接番号を入力したり「A.電話」ホームで特定の通話記録や連絡先をタップしたりして発信するなど、既存の電話アプリと同じ方法で利用できる。相手と以前に「A.電話」で通話した履歴があるなら、発信中の通話画面で以前の通話要約が提供される。

電話受信時も「A.電話」に加入しているなら、通常のダイヤルではなく「A.電話」を通じて受信することになり、受信画面で相手との過去の通話要約が提供される。

◇録音ファイルはチャットの形式で

「A.電話」による通話が終了すれば、録音ファイルが生成され、録音ファイルはチャットの形式で提供される。また、全体の通話内容に関しAIを活用し▽通話全体のテーマに該当する1行要約▽通話の段落別詳細要約▽通話別代表タグ▽通話中に言及された日程、電話番号、口座番号などのパターンに対するAIによる提案――などが生成される。通話テキストや要約の検索も可能だ。

「A. 電話」のホームメニューは、AIによる推薦と、最近の記録で構成される。最近の記録は業務、日常、問い合わせなど通話カテゴリー別に分類して照会することができる。「A.電話」による通話録音は、アプリデータ形式で利用者の端末に保存される。録音ファイルは生成後1年を過ぎれば自動的に削除される。アプリデータとして保存された録音ファイルは、ユーザーも削除でき、復旧はできない。

SKテレコムのキム・ヨンフンAIサービス事業部長は「従来の電話サービスは、単純に音声を伝達するのにとどまった。だが『A.電話』は通話内容を分析して通話要約するなど、新たな電話サービスを提供することになる。特に、通話録音と要約に対するニーズが大きかったiPhoneのユーザーに多くの関心を持たれるものと期待する」と話した。

(c)KOREA WAVE

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