2024 年 5月 3日 (金)
ホームライフスタイルソウルの水使用、ロンドン・パリの2倍…積極“節水”のマンションに「料金減免特典」提供へ

ソウルの水使用、ロンドン・パリの2倍…積極“節水”のマンションに「料金減免特典」提供へ

(写真=gettyimagesBank)(c)MONEYTODAY

ソウル市が貴重な水の浪費に歯止めをかけようと、節水の支援や呼び掛けに乗り出した。

水不足に陥る危険性の高さを示す国連食糧農業機関(FAO)の「水ストレス指数」。2021年の発表では韓国は85.52%で、アフリカや中東といった慢性的な水不足の国々を除くと最も高かった。

韓国の降水量は豊富だが、人口密度が高く、使用可能な水資源は多くない。1人当たりの降水量は年間2409立方メートルで世界平均の6分の1に過ぎないのに、水道水使用量の増加傾向は主要国の中で3位。つまり浪費が多いのだ。

人口1000万人のソウルでは、ソウルの1人当たり1日308リットルの水を使用しており、ロンドン149リットル、パリ187リットルよりはるかに多い。ソウル市の上水道の温室効果ガス排出量は年平均約22万トンに達するという調査結果もある。

こうした状況を受け、ソウル市は今年下半期中に節水機能のあるシャワーヘッドの購入を支援する。10年間で10万個の設置を目指す計画だ。

節水に積極的なマンションなど共同住宅にインセンティブを支給する案も来年から推進する。水道水低減率などの項目を評価し、優秀なところには褒賞金や料金減免などの特典を提供する。

水節約キャンペーンも拡大する。市の上水道事業本部が市民1000人に実施したアンケートで、回答者の91.1%は節水の必要性を認識していたが、実際に励行していると答えたのは33.1%にとどまった。市はユーチューブやインスタグラムで節水を習慣づけるよう呼び掛けることにしている。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular