
世界のAIデータセンター投資が、5年間で7.2倍に拡大すると見込まれている。野村証券の予測によると、世界のAIデータセンター投資額は2025年の4660億ドル(約74兆5600億円)から、年平均約48.6%で急成長し、2030年には3兆3790億ドル(約540兆6400億円)に達する見通しだ。
背景には、グーグル、マイクロソフト、メタなど北米ビッグテックによる生成AI向け設備拡張がある。AIモデルの高度化で演算需要が急増し、大量データを処理するHBMなど高性能チップの品薄が続いている。半導体業界では、既存ラインの稼働率向上だけでは需給不均衡の解消は難しいとの見方が強い。
韓国のサムスン電子とSKグループは、今後10年間で総額4755兆ウォン(約499兆3000億円)を投じ、非首都圏に半導体拠点を広げる。西南圏の生産拠点に800兆ウォン(約84兆円)、忠清圏のHBMパッケージング拠点に81兆ウォン(約8兆5000億円)を充てる計画だ。
サムスンは次期半導体クラスターを前倒しで造成し、光州を新拠点候補として検討する。天安・温陽には最先端HBM工場向けに56兆ウォン(約5兆8800億円)を投資する。SKは竜仁、清州、西南圏を結ぶ1100兆ウォン(約115兆5000億円)規模の「AIメモリー生産ベルト」を構築する。
一方、用地、電力、用水、許認可、人材確保は大きな課題だ。TSMCは2026年の設備投資を560億ドル(約8兆9600億円)、マイクロンも約200億ドル(約3兆2000億円)に引き上げており、AI半導体を巡る増設競争は一段と激しくなっている。
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