
度重なる家庭内暴力(DV)の末、夫に刃物で何カ所も刺されて生死の境をさまよった40代女性が、夫の出所を前に「また何か起きるのではないか」と強い不安と恐怖におびえている。
JTBCの報道番組「事件班長」では、夫の凶行により重傷を負った40代女性の痛ましい事情が紹介された。
女性は当時、自身が働いていた食堂の常連客だった夫から猛烈なアプローチを受け、婚姻届を出して共同生活を始めた。しかし結婚後、夫は豹変した。金遣いが荒い夫の借金を肩代わりさせられただけでなく、些細なことで激高し、物を投げつける、平手打ちをするといった暴力を振るうようになった。警察に通報したこともあったが、夫や義母の懇願に負け、処罰を望まない書面を提出して事件を終わらせていたという。
しかし、暴力はエスカレートの一途をたどった。ある日、酒に酔って帰宅した夫は、台所にいた女性と言い争いになった末に刃物を持ち出した。夫は女性の腹部や胸、腕などを何度も突き刺し、女性は救急搬送されて緊急手術を受ける事態となった。
さらに女性を絶望させたのは、義母の態度だった。病院へ駆けつけた義母は、重傷を負った嫁の体よりも「息子を許してやってくれ」と懇願。執拗な懐柔と圧力に負けた女性は最終的に嘆願書を提出し、夫は実刑判決を受けて収監された。
夫の服役中も女性の苦悩は続いている。夫からは「出所したらやり直そう」という手紙が繰り返し届くが、女性は「もう未練はなく、静かに暮らしたいだけ。ただ、出所後にまた襲われるのではないかと生きた心地がしない」と涙ながらに語った。
この事案について、番組に出演した韓国オープンサイバー大学のパク・サンヒ教授(相談心理学)は「これは単なるDVではなく、事実上の殺人未遂事件だ。暴力を許せばさらに大きな暴力となって返ってくる。復縁を悩む段階ではなく、自身の安全を最優先にすべきだ」と指摘。その上で、「出所後に直接会うのは極めて危険。すぐにでも離婚手続きを進め、警察への身辺保護措置(接近禁止命令など)を積極的に検討すべきだ」と強く助言している。
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