
「無料で譲るくらいなら、これからはそのまま捨てます」――。不要になった物品を必要とする人へ無償で提供したにもかかわらず、譲渡先から理不尽な要求や文句を突きつけられ、不快な思いをしたという投稿が韓国のSNS上で注目を集めている。ネット上では「親切心が仇になった」と共感の声が広がり、トラブルを防ぐための現実的な防衛策も議論されている。
発端となったのは、SNSの「Threads」に18日に掲載された投稿だ。投稿者は、余っていたワイヤレスマウスとキーボードを善意から中古取引アプリ「タングン」で無料譲渡した。しかし、受け取った相手から直後に届いたのは「乾電池もくれないと、どうやって使えというんですか」という、感謝どころか逆ギレともとれる要求メッセージだった。
この投稿をきっかけに、ネット上では無料譲渡にまつわる同様の被害報告が相次いだ。「引っ越し時に冷蔵庫を無料で譲り、自宅まで届けてあげたのに、後から『電気代が高くつくから持って帰れ』と言われた」「無料譲渡した5カ月後に連絡があり、壊れたと文句を言われた」といった驚くべき事例が続出。また、譲る約束をしたにもかかわらず直前で音信不通になるドタキャン行為や、子どものキックボードを無料で譲り受けた翌日に別の場所で3万ウォン(約3300円)で転売されていたケースなど、モラルを疑う行為が横行している実態が浮き彫りになった。
こうした理不尽な経験から、「処分する手間や精神的ストレスを考えれば、いっそ最初から売るか捨てた方がマシだ」と善意の譲渡を諦める利用者が増えている。
一方で、こうした「困った取引相手」を事前に排除するための具体的な知恵も共有されている。ある利用者は「無料で譲るのではなく、あえて1000ウォン(約110円)や2000ウォン(約220円)でもいいから有償に設定して出品すべきだ」と助言する。たとえわずかな金額であっても、対価を支払うというプロセスを挟むだけで、購入者の最低限のモラルや態度がフィルタリングされ、トラブルの確率が劇的に下がるという。利己的な要求を繰り返す利用者に悩まされないためにも、個人間取引における「自己防衛」の意識が求められている。
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