
韓国・現代自動車の労組がスト権を確保し、2年連続でストライキに入る可能性が高まった。実際にストが実施されれば、蔚山工場など主要生産拠点の稼働が一部止まり、新型アバンテやグレンジャーの生産にも支障が出るとみられる。
現代自の労使によると、中央労働委員会は25日、金属労組現代自支部が申し立てた労働争議調整について「調整中止」を決定した。労組は合法的にストに入れる状態となった。労組は2025年の賃金交渉でも3回の部分ストを実施している。
労使は先月の顔合わせ以降、賃金・団体協約交渉を11回重ねたが、隔たりを埋められなかった。労組が23日に実施した争議行為の賛否投票は、投票率94.15%、賛成率92.03%で可決された。
労組は2026年、月基本給14万9600ウォン(約1万7000円)の引き上げ、2025年純利益の30%にあたる成果給、定年延長、人工知能(AI)関連の雇用と労働条件の保障などを求めている。会社側は厳しい状況を理由に慎重な立場だ。
ストは新車投入計画とも重なる。現代自はアバンテとツーソンのフルモデルチェンジを控え、ジェネシスではブランド初の大型電気SUV「GV90」を投入する計画だ。先月発売されたグレンジャーのフルモデルチェンジは、発売初日の契約が1万台を超えた。
現代自の2026年1~5月の韓国内販売は25万8481台で、前年同期比11.7%減少した。新車で販売不振を補う戦略は、ストが長引けば生産性低下や発売直後の需要取り逃しに直面しかねない。成果給やロボット投入をめぐる対立も残り、起亜を含むグループ全体へリスクが広がる可能性がある。
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