2026 年 5月 22日 (金)
ホーム社会患者がいないのにサイレン&信号無視…韓国で続出、横暴な「私設救急車」が歩行者をはねる死亡事故

患者がいないのにサイレン&信号無視…韓国で続出、横暴な「私設救急車」が歩行者をはねる死亡事故

(c)MONEYTODAY

韓国で、救急患者を乗せていない私設救急車が交通法規に違反し、歩行者を死亡させる事故が相次いでいる。救急患者搬送のために設けられた緊急自動車の特例が、一部の私設救急車運転手の便宜のために悪用され、市民の安全を脅かしているとの指摘が出ている。

警察によると、ソウル中浪警察署は18日、交通事故処理特例法上の致死容疑で立件された私設救急車の20代男性運転手について、道路交通法上の乱暴運転と「応急医療に関する法律」違反の疑いを追加適用した。

運転手は14日午後2時20分ごろ、ソウル市中浪区の上鳳駅付近で、横断歩道を渡っていた70代女性をはねた疑いが持たれている。車にはねられた女性は病院に搬送される途中で死亡した。この救急車は、療養病院にいる患者を別の病院へ移すために移動していたことが分かった。

警察は、運転手が緊急状況ではないにもかかわらずサイレンを鳴らし、信号を無視して事故を起こしたとみて、緊急自動車特例の適用対象ではないと判断したとみられる。警察は運転手の拘束令状も申請する方針だ。

現行の道路交通法上、救急車は緊急自動車に含まれ、緊急の用途で運行する場合は特例が適用される。信号無視や速度制限違反などの交通法規違反があっても反則金や過料を免除され、事故時にも刑が減免される。救急車が緊急自動車特例の適用を受けるには、サイレンを鳴らして緊急状況であることを知らせなければならない。

問題は、一部の私設救急車運転手が緊急状況ではないにもかかわらずサイレンを鳴らし、交通法規に違反する事例が繰り返されている点だ。私設救急車の運行記録管理もずさんなことが分かった。保健福祉省が2025年7月から9月まで民間搬送業者147社の救急車を全数点検した結果、80社(54.4%)が運行記録を漏らしたり、出動記録を提出しなかったりするなど、関連書類を不十分に管理していた。

4月には江原道原州市でも、患者を乗せていない私設救急車がサイレンを鳴らして速度を上げて走行し、乗用車と衝突する事故が発生した。事故の影響で救急車が道路を外れ、通行中の中学生を巻き込んだ。中学生は心停止状態で病院に緊急搬送されたが、死亡した。

事故後、国会の国民同意請願ホームページには「歩行者死亡事故に関連し、緊急自動車特例乱用管理の強化と交差点安全対策の整備を求める請願」が掲載された。請願者は「事故当時、私設救急車は救急患者を搬送中ではなかったにもかかわらず、緊急自動車という名分を私的に悪用し、下り坂で速度を落とさず、右折専用車線から直進した。非緊急状況での緊急車両特例使用の管理を強化してほしい」と訴えた。

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