2026 年 5月 10日 (日)
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韓国・小学校で保護者の悪質苦情6年…保護者対応で教師ら精神的被害

慶南教員労組提供(c)NEWSIS

韓国・慶尚南道教員労働組合は6日、道内のある小学校で6年間にわたり、特別支援対象の児童の保護者による悪質な苦情が続き、担当教師が極端な選択を試みるなど、教師らが深刻な精神的被害を訴えていると主張した。

慶南教員労組はこの日、慶尚南道教育庁の記者会見室で会見し、「慶南教育監は、A小学校で教権を侵害した保護者を公務執行妨害と虚偽告訴の疑いで刑事告発すべきだ」と求めた。

労組は、道内のA小学校に通う特別支援対象の6年生児童の保護者が、過去6年間に教権侵害と悪質苦情を繰り返し、10人余りの教師が被害を受けたと明らかにした。

労組によると、この保護者は児童が1年生だったころから、教室に自分が常駐すると要求し、授業中に児童を家に連れて帰ったり、教育活動を妨げたりしたという。保護者による継続的な教権侵害で、児童の担任教師が何度も交代したとも伝えた。

保護者は児童が授業を受ける時間に教室の外で参観し、担任教師に授業計画を事前に提出するよう求めたこともあった。

労組は、児童の暴力行為や性的行為などで被害を受けた教師が発生し、周囲の児童も困難を経験したと主張した。

特に2025年2学期に担任を務めた新任教師は、児童の突発行動により手首の靱帯を断裂したという。この被害を受けた後も保護者による継続的な嫌がらせが続き、パニック障害を発症して極端な選択を試みた。教師は最終的に辞職した。

この保護者は教権保護委員会で、書面による謝罪などを含む1号処分を受けたが、行政審判を提起した。この過程で、教師を保護していたA小学校の校長を児童虐待で警察に告発したという。

担任教師が保護者に性的自己決定権の保護に関する案内文を送ったことについても、保護者は自分の子どもを「性犯罪者のように烙印を押した」として、担任教師を脅迫と名誉毀損の疑いで告訴した。

また、教室で児童が暴力的な行動を取り、外へ出ようとした際、担任教師が後ろのドアに鍵をかけた措置について、「情緒的監禁」だとして児童虐待の疑いでその教師を警察に通報した。

慶南教員労組は「一人の保護者による無分別な悪質苦情と児童虐待通報で学校が完全に崩れた」とし、「教育監は該当保護者を刑事告発し、教権保護委員会の改編と処分履行を強制できる制裁案を設けてほしい」と求めた。

これに対し、慶尚南道教育庁関係者は「教育活動保護担当官が該当事案を綿密に検討し、今後も継続的に対応していく」と述べた。

(c)NEWSIS

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