
韓国京畿(キョンギ)道水原(スウォン)で5月、南北の女子サッカークラブチームが対戦する可能性が出てきた。政府は北朝鮮選手団の訪韓可能性を完全には排除していないが、実際に実現する可能性は小さいとの見方が支配的だ。
サッカー界と政府などによると、北朝鮮の「ネコヒャン女子サッカー団」は5月20日、アジアサッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグ準決勝で、韓国の水原FCウィミンと対戦する予定だ。「ネコヒャン」チームの出場可否は5月4~5日ごろ確定する見通しだ。
北朝鮮の選択肢は二つある。まず、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記がスポーツ分野の活性化、特に国際大会での成果を重視している点から、成績を出すために出場を強行する可能性だ。
もう一つは、試合に出ず大会から退くことだ。韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)政権時に南北関係が大きく後退した状況で、北朝鮮チームが韓国で開かれる大会に出場し、さらに韓国チームと対戦することで生じる政治的解釈への負担を避ける狙いがあるとみられる。
北朝鮮は2023年12月、南北関係を「敵対的な二つの国家関係」と規定し、「統一を志向する」同一民族であることを否定する基調を公式化した。そのうえで「南朝鮮」という表記を「韓国」に変え、従来の基調を維持する韓国の対北朝鮮政策は認められないとして、対話や交流を拒んでいる。
こうした状況で北朝鮮選手団が韓国を訪れれば、単なるスポーツ交流を超え、南北関係緩和の信号と解釈される可能性が大きい。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪への北朝鮮参加をきっかけに南北関係が急進展した事例を、北朝鮮側も意識しているとみられる。
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