
韓国電子通信研究院(ETRI)の済州AX融合研究室は4月30日、済州大学馬産業専門人材養成センターで「気候危機対応・済州型養豚AXスマートファーム(テストベッド)」の竣工式を開催した。人工知能(AI)で豚舎を制御する実証システムを構築し、カーボンニュートラル型畜産モデルの開発を本格化する。
メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、テストベッドは済州大学の実験用地に約800㎡規模で造成された。ここに、豚舎の内外部環境をリアルタイムで精密に管理できる先端システムを構築した。
主な施設として、温度・湿度、二酸化炭素、アンモニア(NH3)濃度などを常時測定するモニタリングセンサーシステム、現場でデータを即時処理するエッジ運用基盤の環境制御システム、監視カメラ映像基盤の家畜異常行動検知システム、AI基盤の炭素削減運用アルゴリズムおよび知能型意思決定システム、炭素排出量統合管理プラットフォームなどを備えた。
研究チームは、豚舎の各所に設置されたセンサーと監視カメラから収集される複合データをリアルタイムで分析するようシステムを設計した。特にエッジ技術によりデータを現場で即時処理し、豚舎内部の環境変化や緊急状況に遅延なく迅速に対応できるようにした。
AIは家畜の成長状態とエネルギー消費量を自ら判断し、換気、温度、飼料供給など畜舎運営全般を自動で最適化する。蓄積されたデータは統合管理プラットフォームを通じて農家に提供される。
また、ETRIは、済州地域の需要に合わせ、有害ガスを吸着・除去する「スクラバー」設備も導入した。アンモニアなどの悪臭と二酸化炭素排出を減らすためだ。
研究チームは監視カメラ基盤の映像分析により、家畜の異常行動を早期に検知する研究も併せて進める。家畜の行動パターンを調べ、蓄積されたデータを通じて検知精度を徐々に高めていく。
ETRI済州AX融合研究室長のキム・ギュヒョン氏は「AIが豚舎環境を自ら判断し制御するシステムを通じて、実際の炭素削減効果を明確に実証する。これを基に農家のデータ基盤運営を支援し、さらに農畜産分野のカーボンニュートラル標準モデルへと発展させていく」と述べた。
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