2026 年 4月 13日 (月)
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韓国・現代自動車グループ、AIとデータで自動運転主導へ…グーグル・エヌビディアと連携強化

2026スマート工場・自動化産業展(AW 2026)で展示されたアトラス量産型モデル(c)news1

韓国・現代自動車グループが、エヌビディアやグーグル・ディープマインドなど世界的なテック企業との連携を強化し、自動運転とロボット分野で主導権の確保に乗り出した。データと人工知能(AI)を軸に、次世代モビリティの競争力を一段と引き上げる構えだ。

同グループはソウルで開いた投資家向けイベントで、中長期の技術戦略を公表した。自動運転競争は、個別技術の優劣からデータ規模と活用能力の争いへと急速に移行しているとの認識を示し、AI基盤の強化とデータ循環構造の構築を核心戦略に据えた。

具体的には、センサーの標準化とグローバルパートナーとの協力を通じてデータ連合を形成し、年間数百万台の販売車両から実走行データを蓄積する。これを学習、性能改善、製品適用へとつなげる「データの好循環」を確立する方針だ。

自動運転では二つの軸で開発を進める。まず外部パートナーとの協力によって量産化を加速し、市場投入を前倒しする。同時に、量産車から得られるデータを基に独自のエンドツーエンド(E2E)モデルを高度化し、最終的には自社技術としての信頼性向上を目指す。

この戦略に基づき、2027年末までに高速道路でのレベル2+自動運転を搭載したSDV(ソフトウェア定義車)を開発する計画だ。さらに2029年初頭には、都市部でも対応可能なレベル2++の自動運転技術の導入を進める。

ロボット分野でも攻勢を強める。傘下のボストン・ダイナミクスは、今後10年以内に汎用ロボットの普及を目標に掲げ、「どこでも移動し、環境を認識し、さまざまな作業を担う」ロボットの実現を目指す。

そのため、グループの生産拠点を活用したデータ収集やAIインフラへの大規模投資に加え、エヌビディアやグーグルとの連携による「フィジカルAI」開発を進める。車両部品企業との協業を通じて量産体制も整え、規模の経済を追求する方針だ。

代表的な人型ロボット「アトラス」は、2028年に米ジョージア州の新工場へ導入し、翌2029年には既存工場にも拡大する計画である。製造現場の16の主要工程に適用し、安全性と生産性、品質の向上を狙う。

さらに物流分野では、商用車とロボットを組み合わせた統合ソリューションを構築し、巨大なラストマイル配送市場への参入も視野に入れる。

(c)news1

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