
原因が特定できないまま長期間続いていた犬の脱毛症が、再生医療によって改善した事例が報告され、動物の皮膚治療における新たな可能性として注目されている。
ソウル市清潭にある動物皮膚クリニックによると、2年以上にわたり脱毛症状が続いていた6歳の去勢済みオスのプードルが来院した。一般的な脱毛症とは異なり明確な基礎疾患は確認されず、皮膚の乾燥や紫外線への過敏性が強く、日常生活にも支障が出ていたという。
担当した院長は、皮膚の再生を促す治療としてフラクショナルレーザーとエクソソーム療法を併用する方針を採用した。計5回の施術の結果、脱毛部位の回復とともに皮膚全体の状態が顕著に改善した。
今回用いられたレーザー機器は、同院が国内で初めて動物診療に導入したもので、皮膚再生や脱毛治療への応用が広がっている。エクソソームや幹細胞などを用いた再生医療は、従来の治療で改善が難しかった皮膚疾患にも適用できる可能性があるとして、獣医学分野で関心が高まっている。
院長は「皮膚トラブルは単なる乾燥ではなく、細胞の再生周期の異常と関連する場合が多い」と指摘し、「皮膚バリアの維持と再生を同時に促すアプローチが重要だ」と説明した。
また、季節の変わり目には皮膚や肉球、鼻先、耳などに乾燥や角質が増えやすいとして、被毛の内側まで浸透する保湿ケアの必要性を強調した。水分摂取の工夫やオメガ3の摂取も有効だとしたうえで、「症状が続く場合は単なる乾燥ではなく疾患の可能性を疑い、診察を受けるべきだ」と呼びかけた。
(c)news1