
韓国京畿道坡州市の烏頭山統一展望台に新たにオープンしたカフェが、「北朝鮮を眺めながらコーヒーを楽しめる場所」として注目を集めている。訪れた市民や観光客の間では、ぼんやりと北側の風景を見つめる過ごし方が広がり、週末には多くの来場者でにぎわっている。
現地には大手カフェチェーンのトゥーサムプレイスが入店し、展望台4階のガラス張りの空間から北朝鮮黄海北道開豊郡一帯を一望できる。窓には「金日成史跡館」など北側の建物の位置を示す表示もあり、来場者はコーヒーを片手に対岸の風景を静かに眺めている。
米国出身の英語講師は、ニュースでは遠い存在に感じていたが、ここでは非常に近くに見えると話し、想像よりも静かで平和な景色に驚いたと語った。春の陽気に誘われた来場者で施設は混雑し、駐車場が満車となる場面も見られた。
カフェではケーキやセットメニューの人気も高く、午後には売り切れ商品が出るほどの盛況ぶりとなっている。特に関心を集めているのは、スマートフォンを手放し、ただ景色を眺めて過ごす専用スペースで、多くの人が静かに座り込み、国境の向こう側に思いを巡らせている。
屋外の展望スペースでは、望遠鏡を使って北朝鮮の村や人影を探す家族連れや外国人観光客の姿も目立つ。子どもに実際の北朝鮮の様子を見せたいと訪れる家族も多く、教育的な関心も高まっている。
同展望台は統一省傘下の施設で、これまでも非武装地帯観光の一環として知られてきた。政府は近年、平和観光の拠点としての魅力向上を進めており、今回のカフェ開設もその一環とされる。かつて話題となったエギボン展望台のカフェに続く新たな名所として、国内外から関心が高まっている。
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