
韓国政府は、人工知能(AI)時代の中核インフラとなる半導体分野に大規模投資をし、「Kエヌビディア」の育成に乗り出す。今後5年間で50兆ウォン(約5兆3450億円)をAI・半導体分野に投じ、世界的な技術覇権競争への対応を進める方針だ。
政府は17日、科学技術情報通信省と金融委員会の主催で官民合同会議を開き、国家ファンド「国民成長ファンド」を通じた投資計画を発表した。総額150兆ウォン(約16兆350億円)規模の同ファンドのうち、およそ3分の1に当たる50兆ウォンをAI半導体分野に充てる。初年度の2026年には10兆ウォン(約1兆690億円)を投入する予定だ。
会議には、AI半導体スタートアップのフュリオサAI、リベリオン、ディープエックスなどが参加し、国産チップの設計や生産支援について議論が進められた。
政府はすでに高性能GPUの大規模導入を進めているが、これに加え、低消費電力で推論性能に優れるNPU(神経網処理装置)への投資を強化する「二本柱戦略」を掲げている。GPU中心のAIインフラは電力消費や運用コストの面で限界があるとされ、次世代AIの普及には新たな半導体技術が不可欠と判断した。
関係閣僚は「今投資しなければならないという危機感がある」と述べ、今後2〜3年が重要な分岐点になるとの認識を示した。
また、韓国産業銀行は「AI半導体は産業全体の発展速度と限界を左右する核心分野」と指摘。巨大IT企業が資金力で市場を主導する中、技術力だけでなく政策と金融支援の重要性を強調した。
政府は今回の投資を通じて、AI分野で世界トップ3入りを目指し、国内企業の競争力強化とともに半導体産業の構造転換を図る。
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