2026 年 3月 19日 (木)
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韓国ネイバー、AIショッピングエージェント導入 家電選びを対話数回で効率化

(c)MONEYTODAY

韓国のIT大手ネイバーが導入したAIショッピングエージェントにより、複雑な家電製品の比較や選択が、数回の対話で効率的に進められることが分かった。AIが商品スペックやレビュー、割引情報などをまとめて提示し、購入までの検索負担を軽減する仕組みだ。

ネイバーは、AIショッピングアプリ「ネイバープラスストア」に同エージェントのベータ版を導入してから約3週間が経過した。このサービスは多数の商品情報を一度に整理し、利用者が効率よく商品を探せるよう設計されている。特にデジタル機器や家電のように比較項目が多い商品で効果が大きいという。

例えば「ホームシアター」を検索すると、単なる商品一覧ではなく、購入時に考慮すべき要素を整理して提示する。AIは予算や設置する部屋の広さ、デザイン、音響フォーマット、チャンネル構成などを基準におすすめ製品を示す。さらにネイバーのブログやコミュニティ、ショッピングレビューのデータを分析し、主要ブランドの特徴もまとめて紹介する。これにより、複数のページを開いて情報を収集する手間を減らす狙いがある。

アプリで検索語を入力すると、AIエージェントは商品選びのガイドを提示し、「AIに質問する」機能で対話を促す。追加の質問を重ねることで、提案内容はより具体化する。例えば「専有面積84㎡のマンションに合う製品」と条件を指定すると、レビューや口コミを分析し、「広い空間では300W以上の出力と5チャンネル構成を推奨する」と説明しながら、サイズやデザインも考慮した商品を提示した。

こうした推薦は利用者ごとに最適化されており、提示される商品や特典が異なる場合もある。

また、趣味や用途に応じた商品探しにも活用できる。「ホームカフェに挑戦」と検索して対話モードに入ると、カプセルコーヒーやコーヒーグラインダーの情報に加え、フィルターやマグカップなど必要な基本アイテムも同時に提案する。さらに「ハンドドリップ用ドリッパーのおすすめ」「ホームカフェ用ミルクフォーマーのおすすめ」といった追加質問も自動で提示される。

これらの推薦は、ネイバーショッピングのデータと、ブログやコミュニティに蓄積された利用者の体験データを基に行われる。AIが利用者の状況や目的を把握し、関連商品を提案する仕組みだ。

一方で課題も残る。提示条件を完全に満たす商品の正確な抽出や、販売者ごとのカラーやサイズといった細かな在庫オプションまで反映する段階には至っていない。

ネイバーは今後、AIショッピングエージェントの高度化を進め、AIコマースへの転換を加速させる方針だ。同社によると、AI推薦を通じた取引額は2025年第4四半期に前四半期比54.6%増加し、アプリの平均滞在時間も24.6%伸びた。

ネイバー関係者は「比較項目が多く検索負担が大きいデジタル・家電・生活カテゴリーから導入を始めた」とした上で、「今後は対象カテゴリーを拡大し、AIエージェントがショッピングの全過程を支援できるよう機能を強化する」と説明した。

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