2026 年 3月 19日 (木)
ホーム社会ソウル中心部のカプセルホテル、防火設備に不備…多くでスプリンクラー未設置

ソウル中心部のカプセルホテル、防火設備に不備…多くでスプリンクラー未設置

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ソウル中心部のカプセルホテルの多くでスプリンクラーが設置されていない実態が明らかになり、防火対策の不十分さが懸念されている。小公洞の宿泊施設で火災が発生し、外国人観光客など10人が負傷したことを受け、宿泊施設の安全性に改めて関心が集まっている。

現地取材の結果、光化門と明洞周辺のカプセル型宿泊施設9カ所を確認したところ、スプリンクラーが設置されていたのは3カ所にとどまった。多くの施設では火災感知器や消火器など、基本的な設備のみが備えられていた。

ソウル市中区のあるカプセルホテルでは、建物入口からL字型の狭い通路が続き、通路幅は成人男性がやっと通れる程度だった。各階には上下2段のカプセル型ベッドが密集しているが、天井にはスプリンクラーがなく、火災感知器のみが設置されていた。また非常階段周辺には布団やスリッパなどが積まれており、火災時の避難の妨げとなる可能性が指摘されている。

このホテルの従業員は「普段は定期的な火災点検はなく、今回の事故後に消防署が急きょ点検日程を組んだ」と話した。

ソウル市鍾路区の別のカプセルホテルでもスプリンクラーは設置されていなかった。ホテル側は設置済みと説明したが、現場を確認した消防関係者は「実際には設置されていなかった」と明らかにした。

消防当局は「小公洞の火災以降、管内の宿泊施設を全体的に点検している」とし、「新しく建設された1カ所を除き、ほとんどのカプセルホテルでスプリンクラーが設置されていなかった」と説明している。

一方、運営側は設置費用の負担を理由に難しさを訴えている。鍾路区のホテル運営者は「スプリンクラーは一定面積以上の施設にのみ義務付けられている」とした上で、「設置には天井の全面工事が必要で、2000万~3000万ウォン(約220万~330万円)程度かかる」と述べた。

専門家は、カプセルホテルの構造そのものが火災リスクを高める可能性を指摘する。又石大学のコン・ハソン教授は「狭い空間に多くの人が密集して宿泊するため危険性が高い」とし、「通路や階段にキャリーケースなどが置かれると避難経路が狭まり、避難時間が長くなる」と警告した。

嘉泉大学のチェ・ドンムク教授も「カプセルホテルは避難スペースが不足しやすく、荷物や設備で避難動線が塞がれるケースが多い」として、消防設備と避難設備の総合的な点検の必要性を指摘した。

特に外国人観光客の利用が多い施設であることから、多言語による安全案内の強化も課題となっている。21日に予定されているBTSの光化門公演を前に、ソウルを訪れる外国人観光客の増加が見込まれる中、火災など緊急時の対応体制の整備が求められている。

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