韓国政府が2027年までにK-コンテンツ輸出を250億ドル（約3兆5000億円）を目標に育成し、外国人観光客数を3000万人まで増やすと明らかにした。コンテンツ輸出を強化するため1兆ウォン（約1074億円）規模の政策金融を2024年までに提供する。また、仁川空港に専用ターミナルを設置するなど、消費力の高い海外の観光客を誘致するため利便性を高める方針だ。
文化体育観光省は5日の「サービス産業発展タスクフォース（TF）」でこのようなコンテンツ・観光分野の輸出活性化推進策を発表した。
ゲーム、映像、ウェブトゥーンなどジャンル別に輸出支援に乗り出し、2021年には124億ドルだったコンテンツ輸出を2027年に250億ドルと倍増させたい考えだ。
まず、輸出主力産業であるゲームコンテンツ（2021年コンテンツ輸出額の69.6％）の海外進出支援を強化する。中小製作会社を対象にした支援を今年の37社から来年は50社以上に拡大。中東ゲームショーの韓国共同館運営など新規市場の事業者連携で市場競争力を備えるよう支援する。
映像コンテンツの輸出支援では、4月に米国で開かれた「グローバル映像コンテンツリーダーシップフォーラム」を今後も継続して韓米連携を活性化し、ネットフリックスと協業してコンテンツ人材を養成する。
また、K-POP芸能事務所などが中東など新規海外市場に進出する際、海外ビジネスセンターを通じて支援し、ウェブトゥーン・ウェブ小説の海外進出のために2次事業化（映画・放送など）を支援する。
観光分野ではK-カルチャーと結合した魅力的な観光コンテンツを発掘し、外国人観光客の利便性を高める計画だ。
付加価値の高い高級観光新市場の開拓に乗り出し、国内観光業界の高級観光博覧会への参加を通じて観光客を誘致する。仁川空港専用機ターミナルを2028年までに設置してプレミアム出入国サービスを提供する。
ショッピングなど外国人観光客の便宜も図る。外国人宿泊客の免税品注文に対するホテル代行を認め、外国人カジノの屋外広告物掲示も全面許容する。
同省はこれまで10回開かれたコンテンツ輸出対策会議を「コンテンツ輸出協議会」に拡大する。また、下半期に開催する首相主宰の「国家観光戦略会議」に向けて支援TFを設置し、観光活性化の状況を点検することにしている。
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