2024 年 4月 25日 (木)
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韓国“国民魚”サバ、価格が1カ月連続上昇…「6~7月さらに値上がり」

ソウル市内のある大型マートで買い物をする市民(c)news1

韓国の「国民魚」と呼ばれるサバの価格が先月、2倍以上に跳ね上がり、1匹5000ウォン(1ウォン=約0.1円)に迫るなど上昇傾向が続いている。6~7月にかけても高止まりが見込まれ、大型スーパーでは産地の多角化などによる仕入れ量の確保で価格の安定化を図っている。

韓国物価協会によると、約30センチのサバ1匹の価格が先月8日の2990ウォンから1週間後の15日には5490ウォンへと高騰した。協会関係者は「気候の変化で漁獲量が減少し、価格が上昇した」と説明した。

価格の高止まりは続いており、今月(5日・12日時点)に入ってからも4980ウォンの値がついている。

大型スーパーの関係者は「南海岸の気象悪化でサバ漁の操業が不振なため価格が暴騰している」とし、産卵期の禁漁期(4~5月)が重なって漁獲量はさらに減ると予測した。

また、別のスーパーの関係者は「サバ漁の最盛期は10月から1・2月で、その時期に取れたものを貯蔵として出荷する。昨シーズンの漁獲量が減った中でも、特に消費者が好む中サイズ(300グラム)以上のサバが急減した影響が大きい」と述べた。

国産サバの代替となるノルウェー産の価格も急騰している。イーマートは現地の会社から直輸入するなど流通段階の経費を節減し、値上がりに対応。ノルウェー産を昨年より安く販売している。

ホームプラスはサバの主要産地である釜山と済州に加え、新たな産地の開拓に乗り出し、方魚津(パンオジン)・統営(トンヨン)・麗水(ヨス)などに手を広げた。また、海洋水産省との協業を拡大して備蓄サバの解凍商品を供給し、相対的に安い価格で消費者に提供している。

(c)news1

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