
「こちらにうじゃうじゃいます」
標高395メートルの韓国仁川の桂陽山。標高約200メートル地点でラブバグの幼虫防除作業に乗り出した国立生物資源館研究官の切迫した声が響いた。
ラブバグは1ペアで300~500個の卵を産む。日当たりの良い場所よりも、湿って暗い腐葉土を好むため、日が当たらない木の下や湿った落ち葉層をめくると、数十、数百匹の幼虫が一斉に姿を現す。
国立生物資源館のパク・ソンジェ研究官が落ち葉をめくると、群れをなしてうごめくラブバグの幼虫が姿を見せた。
パク研究官は「今は幼虫が最も成長した段階です」とし、「一度さなぎを経れば、すぐに成虫として羽化します」と説明した。
2025年に桂陽山を覆ったラブバグが、2026年も大量発生する兆しを見せている。幼虫は通常5月中旬にさなぎとなり、6月末から成虫として現れる。
ただ、一部では前向きな変化も確認された。2025年に最も多くのラブバグ個体が発見された山頂付近では、1時間以上探索しても幼虫は1匹しか見つからなかった。
防除チームは先月22日、山頂一帯の約900平方メートル、9カ所にバチルス菌を活用した幼虫防除剤を1次散布していた。ラブバグは標高が高いほど密度が増す傾向があるためだ。
国立生物資源館が発注したラブバグ研究課題を進めている研究チームはこの日、共同研究と2次防除のため桂陽山に登った。
研究チームは2次防除を終えた後、成虫の羽化時期に合わせて山頂付近に羽化トラップを設置する計画だ。防除地域と未防除地域の羽化率を比較し、効果を検証する。
2025年10月の室内実験では、防除剤を塗布してから48時間以内の幼虫殺虫率が98%に達したことが分かった。2026年はこれを現場で検証する段階だ。
成虫の防除も進められる。ラブバグは1ペアを捕獲するだけでも最大500個体を減らす効果がある。これに伴い、研究陣は6月中旬以降、ラブバグを誘引・捕集できる高さ3メートル、重さ200キロ規模の高空捕集機2台を、ヘリコプターを動員して桂陽山の山頂に設置する。
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