2026 年 4月 15日 (水)
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韓国セウォル号事故から12年、遺族の身体疾患リスク上昇…支援の必要性を訴える声

2025年4月16日、セウォル号惨事11周忌追悼式で涙を拭う遺族ら(c)news1

韓国で修学旅行中の高校生ら300人以上が犠牲となった旅客船セウォル号沈没事故(2014年4月16日)から12年を迎えるのを前に、遺族の身体的健康が時間の経過とともに悪化しているとする研究結果が明らかになった。

中央大学医学部のイ・ウォニョン教授の研究チームは、2011年から2022年までの遺族388人と一般人1552人の医療記録を比較分析した結果を発表した。研究は国際学術誌「欧州心理外傷学ジャーナル」に掲載された。

それによると、事故から7年後にあたる2020年から2022年の間、遺族の外来診療回数は一般人より1人当たり平均5.71回多かった。

また、糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌・代謝疾患の発症率は一般人の2.11倍に達した。胃炎や肝疾患などの消化器系疾患は1.46倍、脳卒中など神経系疾患も1.44倍と、それぞれ高い傾向が確認された。

研究チームは、事故後も真相究明を巡る対立や政治問題化、さらに被害者への非難などが続いたことが、遺族の心身の健康に長期的な悪影響を及ぼしたと分析している。

研究チームは「災害による死別は、個人的な死別と異なり、責任の所在を巡る対立や被害者非難といった社会的・政治的要因の影響を受ける。それが正常な喪の過程を妨げる可能性がある。災害が精神面だけでなく身体面にも長期的影響を与える点を踏まえた対応が必要だ」と強調した。

(c)news1

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