
韓国サムスン電子のモバイル事業が、「チップフレーション」の影響で成績が振るわない。メモリー価格の上昇が続くと見込まれる中、サムスン電子はフラッグシップスマートフォンの販売拡大と費用効率化を通じ、収益性を守る方針だ。
サムスン電子は4月30日、2026年第1四半期のモバイルとネットワークを合わせたMX・NW事業部門で、連結売上高38兆1000億ウォン(約4兆1910億円)、営業利益2兆8000億ウォン(約3080億円)を記録した。売上高は前年同期比2.97%増えたが、営業利益は34.88%減少した。
過去最高水準の実績をけん引した「半導体スーパーサイクル」が、逆にモバイル部門では悪影響を及ぼした形だ。
サムスン電子はこれについて、原価負担の上昇により、2026年のモバイル部門では利益減少が避けられないと明らかにした。
サムスン電子のパク・スンチョル最高財務責任者は同日の業績発表カンファレンスコールで、「デバイス経験部門は原価負担の上昇により利益減少が避けられないが、『ギャラクシーS26』シリーズなどプレミアムラインアップで製品構成を改善する」と述べた。さらに「原価競争力の向上と構造的な費用効率化を進める計画だ」と説明した。
サムスン電子は、費用効率化とフラッグシップ販売拡大によって営業利益の下落幅を最大限抑える方針だ。
サムスン電子MX部門のチョ・ソンヒョク副社長はカンファレンスコールで、「メモリー価格上昇にもかかわらず、先制的なリソース効率化を通じて、1桁台水準の収益性を確保できた」と述べた。
また「2026年は地政学的不確実性と原価負担の増加により、厳しい経営環境の中で利益に支障が出ると見込まれる」とし、「当社はAIリーダーシップを基盤にフラッグシップラインアップを強化し、費用効率化を進めることで、収益性低下の影響を最小化するよう努める」と強調した。
特にギャラクシーS26については、出荷価格の引き上げにもかかわらず、性能改善と核心的な顧客体験に関するコミュニケーションを強化し、販売を拡大すると明らかにした。
2026年第2四半期には「ギャラクシーA57・A37」など新しいAシリーズを投入し、下半期には折りたたみスマートフォンを通じて、普及型からフラッグシップまで全製品群で成長を進める計画だ。
チップフレーションとは、半導体の品薄に伴う価格上昇により、電気自動車やスマートフォンなど関連製品の価格も上がる現象を指す。
(c)news1