2024 年 5月 19日 (日)
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中国の風邪薬のモルヒネも「見える」…韓国・仁川空港に“麻薬摘発王”

仁川空港税関パク・ウンファ主務官(c)news1

韓国の仁川(インチョン)空港に「麻薬摘発王」の異名を持つ税関職員がいる。パク・ウンファ仁川空港本部税関主務官だ。麻薬では圧倒的な摘発件数を誇っている。

パク主務官は、旅行者が海外から持ち込む各種物品に税金を課し、銃器や麻薬などを遮断する通関業務を担当している。実は、パク主務官は7年前まで化学会社のサラリーマンで、現在の仕事はいわば畑違いだった。

事前の情報を基にターゲットを指定して検査することもないではないが、パク主務官の対象は主に事前情報なしに現場で摘発しなければならないものだ。重要なのは麻薬探知犬の活動に劣らない検査官の「勘」だという。

パク主務官は「中国の風邪薬の中にモルヒネを混入させたものもあった。クッキングホイルにしっかり包んでもレントゲンはもちろん検査官の目には見える」と話した。

相手の細かい動きと論理的でない返事を突くのが核心。パク主務官は「麻薬使用者の特徴は顔を見ればわかる。話のつじつまが合わない点を捉え、ケタミンの使用したことを認めさせたこともある」と話した。

同僚たちが「大変な努力家」と評するパク主務官。「持ち込みの手法は日々新しくなるし、見ただけでは何の薬かわからないものも多い。勉強し続けなければならない」と話した。

(c)news1

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