
デジタル化が進む現代社会で、無人注文機(キオスク)の操作に戸惑う高齢夫婦に差し伸べた小さな親切が、1年後に「映画館のVIP会員」という心温まる恩返しとなって返ってきた。韓国のオンラインコミュニティに投稿された心温まるエピソードが、ネット上で大きな反響を呼んでいる。
今月1日、オンラインコミュニティに「CGVのキオスク発券機の前で迷っていた老夫婦を助けた後」と題した文章が投稿された。
投稿者によると、2025年に映画館「CGV」を訪れた際、キオスクの前で後ろの乗客に謝りながら、不慣れな操作に立ち尽くす老夫婦を見かけた。見かねて声をかけると、夫婦は「映画館に職員がいれば助けを求められたが、最近は人がいない。映画館に来ても諦めてそのまま帰ることもあった」と寂しそうに明かしたという。
そこで投稿者は、隣のベーカリーから紙を譲り受け、「画面中央の『チケット購入』を押す」「右側の『上映時間表』を押す」などと、操作手順を1から手書きした「説明書」を作成して手渡した。
老夫婦は「自分たちの手で予約してみたい」と希望し、投稿者が手伝って発券したチケットを一度キャンセルして再挑戦。手書きの紙を見ながら見事に自力での発券に成功した。
夫婦はお礼をしたいと申し出たが、投稿者がこれを固辞。すると夫婦は「それなら、せめて今回観る映画のポイントだけでも、あなたの番号に貯めさせてほしい。次回からは子どもたちの番号で貯める練習をしたい」と提案した。投稿者は快く応じ、自身の携帯電話番号を紙に書いて渡した。
この短い出会いから1年後、思いがけない奇跡が起きた。老夫婦はその後も子どもたちの番号ではなく、1年近くにわたり、投稿者の番号に映画の鑑賞ポイントを貯め続けていたのだ。
普段は年に3〜4回ほどしか映画館に行かないという投稿者だったが、ある日アプリを確認すると、いつの間にか利用実績が最上位の「VIP等級」に昇格していた。後になって事情を察した投稿者は「世の中にこんなに素敵で温かいことがあるのだろうか」と当時の感動をつづっている。
このエピソードを読んだネットユーザーからは、「短い出会いが生んだ物語に心が洗われる」「お年寄りも若者も、どちらも本当に素晴らしい」「まだ世の中には捨てたものではない温かさが残っている」など、感動の声が相次いで寄せられている。
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