2024 年 12月 22日 (日)
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韓国・モスク建設現場前で「抗議」の豚肉パーティー…「不寛容」「ヘイト」の批判も

2日、大邱のモスク工事現場前で建設に反対する住民らが豚のゆで肉などを食べている(c)news1

韓国大邱(テグ)市でイスラム寺院(モスク)建設をめぐる対立が激化している。裁判で建設が認められたにもかかわらず、反対の住民らが抗議の意思を示すため、工事現場近くで、イスラム教徒がタブー視する豚肉を食べる行事を相次いで開いたことで事態がさらに先鋭化した。住民側の過激な行動に対し、異文化に不寛容な「ヘイト表現」ではないかとの批判も出ている。

モスクは、慶北大学の留学生が中心となって資金を集めて、大邱市北区(プクグ)大峴洞(テヒョンドン)の住宅街に建設を計画。北区が2020年9月にこれを許可したため工事が始まった。

ところが、一部住民やキリスト教団体などが「礼拝による騒音や料理のにおいによって住環境が悪化する」などと反発し、嘆願書を提出。これを受けて区は立場を翻し、2021年2月には行政命令を出して、財産権の侵害や騒音などを理由に工事を中止させた。

この決定を不服とした建築主側が区を相手取り、工事中止の処分の取り消しを求める訴訟を起こした。韓国大法院(最高裁)は2022年9月、「集団請願より宗教の自由が優先させるべきだ」という趣旨の判断を下し、建築主の勝訴が確定した。

それでも対立が収まる気配がなく、逆に住民らは行動をエスカレートさせている。同年10月には建設現場近くの路地に豚の頭部や豚足を見せつけるように置き、12月には付近で豚肉のバーベキューイベントを、今月2日には同じ場所で豚のゆで肉を食べる行事をそれぞれ開いて、モスクの移転を要求した。これに対し、留学生らは、相手の文化を尊重しないヘイト表現だと不満を爆発させている。

区は事態収拾を模索し、解決策を提示しているが、両者が受け入れるには至っていない。

(c)MONEYTODAY

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