2024 年 12月 9日 (月)
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若者が集う“脱毛治療の聖地”ソウル鍾路5街…求めるのは「安価な治療薬」

「脱毛聖地」と呼ばれる鍾路5街近くの病院街(c)MONEYTODAY

ソウル・鍾路5街の病院街が「脱毛治療の聖地」として若年層の人気を集めている。ここでは皮膚科や耳鼻咽喉科、韓方医院などが「脱毛処方」と銘打って脱毛治療を提供しており、安価な治療薬を求めて訪れる若者が増加している。脱毛が単純脱毛とみなされる場合、健康保険が適用されないため、治療費負担の軽減が必要だという声が高まっている。

6日午前、ある病院を訪れた27歳の会社員は「インターネットで検索してここを見つけた」と述べ、若者の利用が多いと感じたと語る。別の25歳の会社員も「季節の変わり目に髪がさらに抜ける気がして薬を購入した。価格が安い病院が見つかり、本当に助かった」と話す。

ある大学生も5カ月分の薬を約8万ウォン(約8800円)で購入できたと喜んでいた。

脱毛に悩む若年層の来院が絶えない背景には、脱毛治療の費用負担が大きいという現状がある。単純脱毛は健康保険が適用されず、保険外治療費がかさむため、治療を諦めるケースも少なくない。韓国国民健康保険公団の調査によると、2022年の脱毛患者24万人超のうち、20代の患者が18%を占めていた。

脱毛治療薬を5年前から服用している28歳の男性は「半年分の薬が10万ウォン(約1万1000円)程度で、他の病院に比べて半額近く安い」と説明する。別の大学生も「ここがなければ本当に困っていた」と語り、若者にとって価格負担が大きな問題であることを示唆した。

脱毛患者らは精神的な負担も大きいとして、治療費への公的支援を求めている。28歳の男性患者は「結婚相手が避ける理由としてもよく挙げられる。ストレスは大きいが支援も受けられないので辛い」と語った。

一方、脱毛症への支援については専門家の意見が分かれている。

大韓皮膚科医師会のチョ・ハンレ会長は「円形脱毛症はすでに健康保険の適用対象」とし、より深刻な疾患から支援対象にすべきだと指摘している。大韓脱毛学会のイ・サンウク会長は「遺伝的な脱毛も多く、公平性や基準設定が難しい」として慎重な姿勢を示した。

(c)MONEYTODAY

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