2024 年 12月 22日 (日)
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キャリアの「空白」への負担感 [KWレポート 韓国“総”激怒の兵役不正 (3)]

歌手ユ・スンジュン(米国名スティーヴン・ユー)(c)news1

兵役を避けるための手口が日増しに巧妙になっている。徴兵逃れの不正に手を出す入営対象者は、もはや高位公職者の子供や有名人だけではない。

軍の服務環境は改善されてはいるが、兵役免除の判定を受けたいわゆる“神の息子”に対する「相対的剥奪感」(他人と自分を比較して不満や欠乏の気持ちを抱くこと)は依然として残っている。それゆえ、不正に対する処罰より、誠実に軍役に就いた者たちへの「兵役義務の履行に伴う適切な報償」を先行させるべきだとの指摘に説得力がある。

◇「軍白期」を避けようと…

兵役逃れ疑惑で韓国国内への入国が禁止された歌手ユ・スンジュンは、2002年に入隊を控えて海外コンサートを目的に出国した後、米国市民権を取得し、激しい非難を受けた。

1997年のデビュー以来、全盛期を迎えていたユ・スンジュンに対しては、軍服務によるキャリアの「空白」の負担感を擁護する世論も少なくなかった。しかし当時は、広告はもちろん、広報大使などの契約が相次いで解約され、ユ・スンジュンは結局、出入国管理法によって入国禁止になった。

ユ・スンジュンの兵役免除に関する疑惑は、20年以上決着していない。在外同胞ビザ申請が拒否されると、ユ・スンジュンは駐ロサンゼルス韓国総領事を相手に2015年と2020年の2回にわたり、査証発給拒否処分を取り消してほしいという行政訴訟を起こしている。

(つづく)

(c)news1

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