2025 年 3月 4日 (火)
ホームライフスタイルトラベル済州ではなく日本・東南アジアへ、韓国観光客急減…業界ダメージ、緊急対策を模索

済州ではなく日本・東南アジアへ、韓国観光客急減…業界ダメージ、緊急対策を模索

済州・西帰浦(c)news1

韓国・済州島を訪れる観光客が減少傾向にある。特に国内旅行者の間で日本や東南アジアを選ぶ傾向が強まり、済州の観光業界に影響を与えている。

済州道観光協会によると、2025年1~2月の済州訪問者は185万5019人(暫定値)で、前年同期比9.6%減少。特に国内観光客は161万6061人で、前年より12.2%減った。一方、外国人観光客は13.3%増加したが、国内観光客の減少を補いきれなかった。

三・一節連休(2月28日~3月3日)に済州を訪れる観光客も前年より9.6%減る見通しで、長期的な減少傾向が懸念されている。2023年に1388万9502人だった国内観光客は2024年に1186万1654人へと減少し、2年連続で落ち込んでいる。一方、新型コロナウイルス収束後、日本や東南アジアへの旅行者が増加し、国内旅行市場の変化が進んでいる。

済州道は観光産業の立て直しを図るため、旅行支援金の支給▽大都市でのポップアップイベント開催▽「済州旅行週間」の運営▽「済州型観光物価指数」の導入――といった施策を推進する。

旅行支援金の支給は「デジタル観光道民証」を発行し、取得者に観光地の割引特典を提供。さらに、ポップアップストアを訪れた人を対象に抽選で旅行支援金を支給し、済州の地域通貨「タムナジョン」で提供することで地元経済を支援する。

大都市でのポップアップイベントは、2月28日から3月12日までソウルで開催し、5月には驪州、6月には釜山でも実施する。

「済州旅行週間」は連休に合わせて運営し、宿泊施設やレンタカー、観光施設の割引クーポンを提供し、国内観光客の誘致を強化する。

「済州型観光物価指数」は、観光地の物価上昇を抑制し、適正な価格情報を提供することで観光客の満足度向上を目指す。

済州関係者は「国内旅行市場の変化に対応し、済州観光の競争力を高めるため、多様な対策を進めていく」と述べた。

(c)news1

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