今年、韓国国内の1000大企業でいわゆる名門大学とされるSKY(ソウル大学、高麗大学、延世大学)出身の最高経営責任者(CEO)の割合が29.6%に達することがわかった。SKY出身のCEOの割合は、2019年以降6年連続で20%台を維持している。韓国のグローバル人材採用会社「ユニコサーチ」が「2024年国内1000大企業CEOの出身大学および専攻現況分析」を発表した。調査対象は上場企業の売上高(個別基準)上位1000社で、CEOは2024年上半期報告書の基準で代表取締役を務める人物を対象としている。
それによると、単一大学としてはソウル大学出身のCEOが最も多かったが、ここ5年間で1000大企業におけるソウル大学出身CEOの割合は継続して減少していた。調査の結果、今年1000大企業のCEOは計1380人で、その中でソウル大学出身者が188人(13.6%)と最も多かった。次いで延世大学が113人(8.2%)、高麗大学が107人(7.7%)と、それぞれ100人を超えるCEOを輩出していた。
◇ソウル大出身、最多ながら減少傾向
今年の1000大企業で、SKY出身のCEOは29.6%(408人)を占め、昨年より0.3ポイント減少した。この割合は2019年から6年連続で20%台を維持している。
ソウル大学出身のCEOが最多だったものの、2019年以降、その割合は減少し続けている。2019年には15.2%を占めていたが▽2020年14.9%▽2021年14.1%▽2022年13.9%▽2023年13.8%▽2024年13.6%――となった。
ユニコサーチによれば、この減少の背景には、1970年以降に生まれた若手CEOが相対的に少ないことが影響しているという。調査によれば、今年確認された188人のソウル大学出身CEOのうち、83.5%(157人)は1970年以前の生まれであり、1970年以降に生まれたCEOは16.5%(31人)に過ぎなかった。その中でも1960年代生まれのCEOは109人に上り、今年1000大企業で活躍する1960年代生まれのCEOの14.9%を占めている。一方、1970年以降に生まれたCEOの中で、ソウル大学出身者の割合は9.3%にとどまった。
◇世代別の主なCEO
今年確認された1000大企業のソウル大学出身CEOの中で最年長は建材・洋食器製造「大林通商」のコ・ウニ会長(1934年生)だった。また、1930年代生まれの代表的なソウル大学出身CEOとしては▽部品メーカー「韓国端子工業」のイ・チャンウォン会長(1936年生)▽精密化学素材企業「東進セミケム」のイ・ブソプ会長(1937年生)▽食品や化学製品の貿易会社「三養通商」のホ・ナムガク会長(1938年生)▽食料品メーカー「CJ第一製糖」のソン・ギョンシク(1939年生)会長――らが挙げられる。
一方、1980年代生まれの若手CEOとしては▽電子部品メーカー「新星デルタテック」のク・ボンサン副会長(1980年生)▽インターネットサービス会社「NAVER」のチェ・スヨン社長(1981年生)▽バイオ医薬品メーカー「セルトリオン」のソ・ジンソク会長(1984年生)――らが名前を連ねている。
また、単一の生年では1964年生まれのCEOが最も多く、107人が活躍している。この中でソウル大学出身者は24人、高麗大学と延世大学がそれぞれ12人だった。
◇他の大学
SKYに次ぐCEO輩出大学としては、漢陽大学が59人で4位に入った。続いて▽西江大学42人▽成均館大学38人▽中央大学31人――で、30人以上のCEOを輩出している。また、地方大学では釜山大学が29人と最多で、全国8位にランクイン。続いて▽嶺南大学(19人)▽東亜大学(14人)▽慶北大学(13人)――などが10人以上のCEOを輩出している。
◇専攻
今年の調査では、1000大企業CEOのうち、理工系出身者の割合が45.5%で、昨年とほぼ同じだった。学部別では経営学が22.9%(209人)で最も多く、次いで経済学が9.2%(84人)を占めた。経営学では、延世大学が36人でトップ、高麗大学が35人、ソウル大学が29人と続いた。
ユニコサーチのキム・ヘヤン代表は「過去には特定大学の出身者が採用で有利とされることもあったが、今は成果を重視する方向に変化している。AI時代では、大学という看板よりも流れを正確に読み、行動に移せる能力が重要視されている」と指摘した。
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