半導体をはじめとする韓国の主力輸出品目の輸出が増加している。韓国の貿易収支が10月、黒字を記録し、17カ月連続の黒字となったことがわかった。産業通商資源省は1日、先月の輸出が前年同月比4.6%増の575億2000万ドル、輸入は1.7%増の543億5000万ドル、貿易収支は16億2000万ドル増の31億7000万ドルの黒字を記録したことを明らかにした。
先月の輸出は歴代10月のなかで1位の実績だ。今年8月から3カ月連続で月間最大実績を更新し、13カ月連続でプラスの流れを続けた。
◇10品目で輸出増
先月は15大主力輸出品目のうち10品目の輸出が増加した。
韓国最大の輸出品目である半導体の輸出は125億ドルで前年同期比40.3%増加し、歴代10月中で最大の実績を6年ぶりに更新し、12カ月連続の増加傾向を維持した。
コンピューター輸出も前年同期比54.1%増の10億ドルで10カ月連続、無線通信機器は19.7%増の20億ドルで8カ月連続増加した。
2位の輸出品目である自動車輸出は、前年同月比5.5%増の62億ドルを記録し、10月基準で最大の実績を達成し、2カ月連続で月間最大輸出実績を更新した。自動車部品輸出も5.9%増の19億ドルを記録し、3カ月ぶりにプラスに転じた。
バイオヘルス輸出は18.5%増の12億ドルで4カ月連続で増加した。
鉄鋼輸出は8.8%増の29億ドルを記録し、2月から8カ月間続いたマイナスの流れを断ち切り、9カ月ぶりに増加に転じた。
石油化学も10.2%増の40億ドル、繊維は2.5%増の9億ドル、家電は5%増の7億ドルを記録した。石油化学は2カ月ぶりに、繊維と家電は3カ月ぶりにプラスを記録した。石油製品の輸出は、原油価格に連動する製品単価の下落などの影響で、前年同月比34.9%減の34億ドルを記録した。
◇5大市場で輸出伸び
地域別に見ると、先月は9大主要市場のうち5市場で輸出が増加した。
対中国輸出は、1・2位の輸出品目である半導体と石油化学の輸出が大幅に増加し、2022年9月以来25カ月ぶりの最大値である122億ドルを記録した。前年同月比10.9%増加し、8カ月連続の増加傾向を維持した。対米輸出は10月としては過去最大の10月実績である104億ドルを記録し、15カ月連続で月間最大実績を更新した。
対欧州連合(EU)輸出は5.7%増の53億ドルで、無線通信機器とバイオヘルス輸出が好調に推移し、3カ月連続でプラスの流れを続けた。
10月の輸入は543億5000万ドルで1.7%増加した。エネルギー輸入のうち、ガス輸入は30.2%増加したが、原油価格の下落による原油輸入が17.9%減少し、前年同月比6.7%減の112億ドルを記録した。エネルギー以外の輸入は432億ドルで19%増の半導体、52.2%増の半導体装置を中心に4.1%増加した。
10月の貿易収支は前年同月比16億2000万ドル増の31億7000万ドル黒字を記録し、17カ月連続の黒字を維持した。1~10月の累積貿易収支も2018年基準608億ドル以来の最大黒字規模である399億ドルの黒字を記録した。
アン・ドククン(安徳根)産業通商資源相は「韓国の2大輸出品目である半導体、自動車輸出が10月基準で1位の実績を更新し、輸出全体も3カ月連続で月間最大実績を記録するなど、韓国の輸出が堅調な増加傾向を維持している。中東情勢、ロシア・ウクライナ戦争などのリスク要因がいつ終息するわからず、米大統領選挙後の対外通商環境の不確実性も存在し、これに対する綿密な点検も必要な状況」と評価した。
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