韓国のゴルフ場でプレー中、隣のホールからの打球が当たって負傷した男性が、ボールを打った男性を訴えた損害賠償請求訴訟で、ソウル東部地裁はこのほど、原告敗訴の判決を言い渡した。被告は、韓国を代表する元競泳選手でタレントのパク・テファン(35)だった。
事故は2021年11月、江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)のゴルフ場で発生した。パク・テファンが打ったティーショットが大きく右に曲がり、隣のホールでプレーしていた男性の左目上部を直撃した。男性はすぐに治療を受けたが、視力の低下や視野が狭くなる後遺症が残った。
男性はパク・テファンを過失傷害容疑で刑事告訴したものの、検察は「注意義務を怠ったとは言い難い」として不起訴処分としたため、男性は民事訴訟を起こしていた。
判決で地裁は「パク・テファンはキャディの指示に従ってショットを打った。アマチュアゴルファーによるスライスショットが他のホールに飛ばないようにする責任はゴルフ場管理会社やキャディにある」と判断した。パク・テファンが事故後、他者に責任を押し付けようとした行為については「道徳的に問題がある」と指摘しつつも「賠償責任とは無関係」と結論づけた。
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