韓国釜山市沙下区の“ゴミ屋敷”で犬が違法に繁殖されている――こんな通報が「ウィアクト(WEACT)」などの動物保護団体に寄せられ、同団体などが救助に乗り出した。その結果、子犬27匹が救助され、10匹の死体が見つかった。ウィアクトはSNSで情報を公開した。
それによると、“ゴミ屋敷”の一室にはアンモニアガスが立ち込め、そこで人と30匹以上の犬が一緒に暮らしていた。冷蔵庫のドアを開けると、犬の死骸が出てきたという。
数千匹のゴキブリが床の上でうろうろし、家のあちこちにネズミの糞が散らばっていたという。ウィアクトのメンバーは「こんな環境でどうやって人も犬も耐えられたのか」と嘆いた。
この家には70代の老夫婦と障害のある息子2人が居住しているという。
沙下区庁は昨年、福祉担当者をこの家に派遣したことがある。当時、担当者は住居環境改善と動物保護のため、家族に対し、当時家にいた10匹の子犬を動物保護施設に引き渡すよう要請し、同意を得た。しかし、家族が保護施設に送ったのは一部だけで、残った子犬で違法繁殖を試み、販売していたとみられる。
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