韓国で2024学年度編入学募集を控え、各大学の編入募集要項が続々と発表されている。医・薬学系列の偏りなどで、大学に在籍しながら修能試験を受ける半修生が急増するなど大学からの中途脱落者がますます増え、今年の全般的な編入募集人員は増えるだろうという展望が出ている。
各大学の募集要綱によると、延世(ヨンセ)大学・高麗(コリョ)大学は今年、計700人の編入生を選抜する。延世大学は昨年より79人増えた437人、高麗大学は114人減った263人を編入で募集する。学士編入だけを実施するソウル大学は、前年より2人増えた49人を選抜する。3大学の募集人員は前年より33人減った水準だ。
イム・ヒョンウク進路進学研究所長は「高麗大が大学の内部判断により編入規模を減らした可能性はあるが、依然として2022学年度(252人)よりは募集人員が多い。今年の大学の編入募集人員は全般的に増える可能性が高い」と分析した。
入試専門家は最近、主要大学の中途脱落現況を基に、今年多数の大学の編入人員が増えるものと予想した。
大学アリミの発表によると、2023学年度(2022年3月~2023年2月)、ソウル大、延世大、高麗大、西江(ソガン)大などソウル主要15大学の新入生中途脱落者数は4857人で、この3年間で最も多かった。今年の編入学募集人員には、この時期に大学を中途脱落した人員の規模が反映される。
これら大学の中途脱落の割合もやはり2021学年度8.0%から2022学年度8.4%、2023学年度9.2%と毎年増えている。
入試専門家は中途脱落者増加の原因として医・薬学系列の偏り現象、文・理科統合型大学修学能力試験(修能)などによる「半修生急増」を挙げた。
実際、15大学の中途脱落率は特に自然科学・工学系列で高く現れた。自然科学系列の中途脱落率は5.2%で、人文社会系列(2.6%)の2倍の水準だった。これは自然科学・工学系列に進学した学生たちが医学・薬学系列を再受験するために中途脱落したと解釈できる。
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