2025 年 1月 16日 (木)
ホーム政治北朝鮮寿命予測42歳=この3年がヤマ?「金正恩総書記は大丈夫か」…韓国の医療専門家も心配する高度肥満、睡眠障害、がん・心血管疾患の恐れ

寿命予測42歳=この3年がヤマ?「金正恩総書記は大丈夫か」…韓国の医療専門家も心配する高度肥満、睡眠障害、がん・心血管疾患の恐れ

「非常設衛星発射準備委員会」事業を現地指導するキム・ジョンウン(金正恩)総書記(写真=朝鮮中央テレビキャプチャー)(c)MONEYTODAY

韓国国家情報院は先月31日の国会報告で、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の身体的情報を公開した。現在の体重は140㎏台半ばであり、相当な睡眠障害を患っているという。また、マルボロ・ダンヒルなど外国たばこと高級おつまみを多量に輸入しており、アルコール・ニコチン依存度が高まっているという主張も提起された。

◇BMIは48.44

これまで知られていたキム総書記の身体条件は身長170センチ、満39歳で、少し歩くだけで息が詰まる特徴がある。医学的観点から、このような身体条件による期待寿命は、果たしてどれくらいだろうか。

まず、キム総書記のボディマス指数(BMI)から計算した。BMIは身長と体重を利用して脂肪の量を推定する肥満測定単位で、体重を身長の2乗で割った値だ。成人の正常BMIは18.5~24.9だ。この計算によると、キム総書記のBMIは48.44で、「高度肥満(30以上)」だ。

キム総書記のような高度肥満患者は感染に弱い。2021年の国際学術誌「フロスワン」に掲載された研究結果によると、BMIが35以上の高度肥満患者は集中治療室で死亡したり、14日以上集中治療室に入院したりする可能性が正常な人より2倍高い。

◇今後3年がヤマ場

では、キム総書記の寿命予測はどれくらいだろうか。身体条件を入れた時に寿命予測が出るシステムはまだ韓国にはないが、米国では最近、「ライフスパンカルキュレーター(LIFE SPAN CALCULATOR)」という計算プログラムが用いられている。これは米国のノースウェスタン・ミューチュアル(North western Mutual)という保険会社で使用する寿命予測プログラムだ。

単純に身長・年齢・体重だけでなく▽家族歴(家族のうち2人以上が55歳以前に死亡したのか)▽生活習慣▽ストレス程度▽運動の有無▽車に乗る時に自ら運転するか――など具体的な情報を入力しなければならない。

韓国免疫学専門家のイウム病院のチョ・ソンフン院長(救急医学科専門医)は「キム総書記が自ら運転せず、ストレスが強いと仮定してこのプログラムにデータを入力すれば、寿命予測は満42歳になる」と推測した。満39歳のキム総書記が現在の食習慣と生活習慣をそのままにするなら、今後3年がヤマ場ということだ。

◇「がん発生確率、非常に高い」

肥満は免疫力の低下を招く。免疫力測定は静脈採血後、血液中のナチュラルキラー(NK)細胞の活性度を測定する方法が代表的だ。NK細胞は免疫細胞の中で最も主導的に異物に抵抗する攻撃的な細胞だ。チョ院長はこれまで1万人余りを対象にNK細胞活性度検査を進めてきた。

成人のNK細胞活性度は500~1000の時に正常だ。

チョ院長は「キム総書記から採血することはできないため正確な数値はわからないが、身体条件と生活習慣から見て、油っこい食べ物を好むキム総書記の血の中には炎症物質が多く、NK細胞の活性度が非常に低くて100以下の可能性が非常に高い」とみる。100以下であれば、がんが既に発生していたり、まもなく発生する確率が非常に高い状態と見る。

◇「心血管疾患の家族歴は、努力しても変えられない」

キム総書記の祖父であるキム・イルソン(金日成)主席は急性心筋梗塞で、父親のキム・ジョンイル(金正日)総書記は心筋梗塞や心臓性ショック合併症で死亡した。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院心血管センターのナ・スンウン教授は「心血管疾患の危険因子には、変えられるものと、変えられないものがある。心血管疾患の家族歴は、努力しても変えられない」と強調した。

韓国国家情報院によると、キム総書記は相当な睡眠障害を患っていると推定される。チョ・ソンフン院長は「太ると気道が狭くなって呼吸が苦しくなり、これに伴って寝る時に睡眠時無呼吸症に陥りやすい」と言及した。

睡眠時無呼吸症候群の患者は昼間にひどく疲れたり眠くなったり、攻撃的な性格、刺激過敏性、不安感、憂うつ感が現れやすい。また、勃起不全、二酸化炭素蓄積による激しい頭痛などの症状が現れることもある。

睡眠時無呼吸症候群を放置すると不整脈、高血圧、虚血性心臓疾患、左心室不全、肺疾患(肺性高血圧、肺性心、呼吸不全)などの心肺機械疾患を誘発・悪化させることもある。

◇「矯正すべき生活習慣は禁煙と減量」

キム総書記が現段階で寿命を延ばす最善の方法は何か。ボムイル延世内科のイ・ドンヒョン院長(内科専門医)は、「キム総書記はすでに高血圧・糖尿病にかかっている可能性が非常に高い。今の段階ではダイエットをして正常な体重になっても、すでに膵臓・腎臓・心臓などの機能が落ちて健康だった時には戻りにくい」とみる。

キム総書記は血圧薬や血糖薬などの薬物治療と生活習慣の矯正を必ず並行してこそ、寿命延長効果が期待できるというのが医学的所見だ。

イ・ドンヒョン院長は「キム総書記が生活習慣の矯正なしに薬物治療だけを受けたり、薬物治療なしに生活習慣だけを矯正したりする場合、健康を取り戻すのは難しいだろう。矯正すべき生活習慣は禁煙と体重減量」と助言した。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular