2024 年 11月 24日 (日)
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日記でうつ病を管理するって? 9カ月で3.5万人が使う「このアプリ」(下)

Startup Story ~~ 成功のカギ

ブルーシグナム(BLUE SIGNUM) ユン•ジョンヒョン代表

日記アプリ「毎日まめ」=Appleのサイトよりキャプチャー

韓国ではこの1年間、うつ病の診断を受けた患者が100万人を超えている。精神疾患を有する人のうち、実際に病院を訪ねた人は2割程度にとどまると考えれば、全体のうつ病患者は500万人に達するということになる。新型コロナウイルス感染拡大が原因で対面活動が減る中、単身世帯のうつ病患者は加速的に増加する――「ブルーシグナム」のユン•ジョンヒョン代表(25)はこうみる。

同社は韓国保健福祉省の調査結果を通して、うつ病などを患う人の大多数が「精神疾患がないと考えている」(68.1%)、「自分自身で解決できると思っている」(75.9%)など、その深刻さを認知できていないことに注目した。

ユン代表は「日記アプリ『毎日まめ(豆)』で日々の気分を記録してみると、自分自身もうつ病の程度を認知できる」と説明する。自らの手で記録する絵文字はもちろん、本人が知らないうちにスマートフォンに保存される利用者の行動パターンも活用する。電話の利用頻度、タイピングの速度、照度、場所、家にいる時間などの変化を通して、精神の健康状態を診断するということだ。

「毎日まめ」は17のカテゴリーのうち、必要なものだけ選択し、1日を簡単に記録できる。絵文字アイコンを選択するだけで「記録」となり、1行書き添えることもできる。毎日忘れずに記録できるように、アラームも設定できる。こうして集まった“表情の豆たち”によって、1カ月間をひと目で見ることができる。

サービスは今年3月に開始し、11月末現在3万5000人が「毎日まめ」を利用する。70%が24歳未満だ。利用者の85%が韓国外で、米国13%、英国10%、日本10%などとなっている。「毎日まめ」は英語、中国語、日本語など計8つの言語でサービスを提供する。この「毎日まめ」は日本の「Google Playベスト・オブ2021」の「生活お役立ち部門」賞に選ばれている。

©MONEY TODAY

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