2024 年 11月 25日 (月)
ホームライフスタイルトラベルホカンス族が押し寄せ50万ウォンの客室も売り切れ (上)

ホカンス族が押し寄せ50万ウォンの客室も売り切れ (上)

ホカンス客も滞在するパルナスホテル・チェジュ©news1

新型コロナウイルスにより下り坂を辿っていた韓国のホテル市場が、観光産業のうち一足先に伸びている。「ソーシャルディスタンス」に疲弊した国内ホカンス(ホテル+バカンス)族の足が絶えないうえに、防疫政策の緩和によりグローバル「韓流観光」への期待が高まっており、高級ホテルへの投資が活発になっているからだ。

韓国のホテル開発事業に対する投資の関心が高まっているなか、グローバル総合不動産サービス会社「ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)」が最近発行した報告書によると、昨年の国内ホテル取引額が1兆7000億ウォンと、歴代最高を記録した。前年に比べ80%増加した数値だ。このうち、7000億ウォンで売れたソウル市江南(カンナム)区の「ル・メリディアン」は昨年、アジア・太平洋地域の最大規模取引として名前が挙がった。

今年も、国内のホテル市場の取引規模が1兆2000億ウォンを上回ると分析されるなど、昨年に続き、ホテル投資が活性化すると見通される。

だが、構造的な側面では、昨年と違いがみられる。

パンデミックの終焉を意味するエンデミックの局面に入り、ホテル業界全般が復活し、ホテルへの投資目的が異なっているからだ。

新型コロナウイルスが最も流行していた2020年や昨年の場合、ほとんどのホテル投資や売却は、用途変更や再開発を重点的に進められた。取引規模が最大だったル・メリディアンをはじめ、4000億ウォンで売れたシェラトンソウルパレスホテルが代表的だ。

この二つのホテルは、いずれも高級住宅団地が含む住宅複合ビルとして生まれ変わる予定だ。ソウル・清潭(チョンダム)や釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)で老舗のプリマホテルや海雲台グランドホテルも、ホテルに戻る可能性はないというのが業界の見解だ。

ホテル業種の場合、初期投資などへの必要経費が大きいのに対し、収益性が高くはないからだ。ここに新型コロナウイルスの直撃を受け、建設会社や金融投資各社が職場周辺の優良立地という点を考慮して再開発する方向で買収を推進した。昨年、ホテル売却のニュースが報道されるたびに「ホテル売却残酷史」とレッテルが貼られていた理由だ。

©MONEYTODAY

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