2026 年 6月 7日 (日)
ホーム政治投票用紙不足に怒る3万人、ソウルの開票所を封鎖する異常事態…K-POPの歓声と交錯

投票用紙不足に怒る3万人、ソウルの開票所を封鎖する異常事態…K-POPの歓声と交錯

統一地方選の投票用紙不足問題に反発し、ソウル市松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場開票所前に集まって再選挙を求めるスローガンを叫ぶ市民ら(c)news1

韓国の統一地方選で投票用紙が不足した問題を巡り、選管の対応を批判して再選挙を求める市民らがソウル市松坡(ソンパ)区のオリンピック公園内にある開票所を封鎖しているデモは、7日で3日目に入る見通しとなった。一時は選管職員らが内部に閉じ込められたが、すでに避難したとみられている。

地元の警察当局の非公式推計によると、6日午後10時現在、開票所となっている公園内のハンドボール競技場周辺には約3万3000人が集まった。同日未明には一時約1000人まで減少したものの、日中に再び増加。ただ、夜間のピーク時の数値には、隣接する会場で開かれた大手芸能事務所「HYBE(ハイブ)」の音楽コンサートの来場者や一般の行楽客も含まれているとみられる。

デモ隊は「再選挙」や「投票する権利のために戦っている」と書かれたプラカードを掲げ、投票箱が搬出されないよう競技場の出入り口に座り込んだ。当初、開票所にいた選管職員や報道陣約100人が出られなくなる事態となったが、現場の警察官はすでに撤収し、選管職員も外に出たとみられている。選管側は「事実確認が難しい」としており、投票箱が搬出されたかどうかは分かっていない。周辺には機動隊が配置されているが、目立った衝突は起きていない。

参加者の大半は20~30代の若年層で、現場では市民から寄せられた食品や飲料水が自発的に配られた。デモ隊は「過激な保守集会」というイメージを持たれるのを警戒してか、現場に「星条旗など他国の国旗は振らず、平和的にデモをしよう」「参政権侵害への抗議に声を一つにしよう」とする案内文を掲示する動きも見られた。

一方、6日夕には、大統領への名誉毀損容疑で捜査を受け、出国停止処分となっている米リバティー大のモース・タン教授(韓国名タン・ヒョンミョン)らが現場を訪れた。タン氏はマイクを握り、「北朝鮮や中国が不正選挙の背後にいる」「電子開票機に中国製の部品が使われている」などと独自の主張を展開し、一部の参加者がこれに呼応した。

現場近くの競技場では、人気アイドルの音楽フェスティバルが開催されており、周辺は再選挙を叫ぶデモ隊の声とファンの歓声が入り交じる異様な熱気に包まれた。コンサートを訪れた女性(18)は「デモがあるとは知らずに来た。突然プラカードを渡されて驚いた」と戸惑った様子で話した。

デモは5日午前、一部の投票所で投票用紙が不足したトラブルをきっかけに始まった。一部の保守系政治家らが別の場所での抗議集会を呼びかけたものの、デモ隊は応じず、開票所の封鎖を続けている。

(c)news1

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