
韓国の統一地方選で実施された仁川市長選を巡り、隣接する二つの地区で主要2候補の事前投票の得票数がそれぞれ完全に一致する珍事があり、地元住民らの間で疑問の声が上がっている。市選挙管理委員会は「それぞれ別々に集計された結果で、合計が偶然同じになっただけだ」と説明している。
中央選挙管理委員会の統計システムによると、問題となっているのは仁川市延寿区の「松島1洞」と「松島2洞」の管内事前投票の結果。
松島1洞(投票者数4546人)では、与党「共に民主党」のパク・チャンデ候補が3030票、野党「国民の力」のユ・ジョンボク候補が1440票をそれぞれ獲得した。一方、投票者数が異なる松島2洞(同4539人)でも、パク氏が3030票、ユ氏が1440票となり、主要2候補の得票数が同数となった。
この結果に対し、地元のオンラインコミュニティーやSNS上では「二つの地区で同時に得票数が一致する確率は極めて低い」「選管への信頼が揺らいだ」などと、不正を疑う書き込みが相次いだ。
市選管は「両地区は有権者数も投票者数も異なり、それぞれ別の集計ラインで厳密に審査された。偶然の一致であり、集計ミスではない」と強調した。
統計の専門家らも、今回の事象について「注目に値する非常に珍しい現象」としつつも、慎重な見方を示している。ある専門家は「数学的な確率がゼロではない以上、統計的にまれだという理由だけで不正行為を断定することはできない」と指摘。別の専門家は「金融データなどで異常な数値の重複があれば調査対象になるのと同様、念のため確認する必要はあるが、現時点で集計ミスや不正を意味するわけではない」と話した。
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