
韓国南部の済州島にある集合住宅で、長期間にわたり室内に放置され、約7キロもの汚物にまみれた毛に覆われていた犬が救助された。救助後の検査で重い皮膚病に加え、肝臓にがんの腫瘍が見つかったが、飼い主とは現在も連絡が途絶えている。
地元の保護犬施設「ヘンボギネ」によると、26日午後に通報を受けた施設関係者が警察の同行のもと部屋のドアを強制的に開けたところ、大量の毛に覆われて目もまともに開けられない状態の犬1匹を発見した。室内には人影はなく、大量のごみから激しい悪臭が漂っていたという。
施設側は「30年近く救助活動を続けてきたが、これほど惨(むご)い姿は初めて見た。どこが手足で、耳がどこにあるのかも見分けがつかないほど毛が絡まり、疲れ切っていた」と当時の状況を説明した。救助された犬は、絡まった毛の重さで足元がおぼつかない状態だった。
治療のために全身の毛を刈り取ったところ、その重さは6.76キロに達した。毛を落としたことでようやく顔が現れ、犬種はコッカースパニエル、年齢は7歳前後と推定された。施設は犬を「コドリ」と名付けた。
コドリは汚れた毛を長時間まとっていたために皮膚の状態が悪化しているだけでなく、その後の検査で肝臓にがんが見つかり、治療と回復への道のりは厳しい状況だ。
現行の韓国の動物保護法では、飢えや病気に対して適切な措置を怠る「放置行為」も動物虐待と定義されており、違反した場合は処罰の対象となる。警察などは放置した飼い主の行方を追っている。
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